
佐藤 祐(さとう ゆう)です。(@TSUMITATE_NISA)
12月19日にソフトバンクが上場することになっていますが、最近の動向からもわかるようにソフトバンクには逆風が吹いています。IPOが行なわれる12月になってから様々な問題や事件が関連しており、ソフトバンクのIPOにブックビルして当選したにもかかわらず、購入辞退する人が出てきています。
しかし、僕はこれまでの問題がソフトバンクの株価に影響するのは短期的であり、しばらくすれば特に問題はないのではないか?と予想しています。
ソフトバンクの問題がここまで大きくなっているのはIPOが控えており、CMや広告でもバンバン宣伝しており、注目度が非常に高いからです。
多くの人の注目度が上がれば上がるほど普段は目に付かないようなことでも大きな問題であるかのように見えてしまうことはよくあります。
インターネットにアップされなければ問題にすらされなかった出来事がインターネット上で拡散されると炎上して大問題になるのと同じです。
IPOに参加して辞退した人も普段であれば、ソフトバンクに何か問題があっても大して反応しないはずですが、IPOでお金をぶっ込むとなると血眼になってソフトバンクについてありとあらゆるネガティブ情報を見つけて、辞退する理由を探しているのです。
ソフトバンクのIPOは本来なら大型IPOというくくりをされるものが前代未聞のIPOという拡大解釈をされているに過ぎません。
目次
ソフトバンク上場で株価はどうなるのか?
ソフトバンクがどうだろうが、その価値を決めるのは株価です。
本来の価値がどうだろうと、話題がどうだろうと、価格がすべてです。
ソフトバンク上場後の株価は上場してみないと実際はわかりませんが、過度に売られることはないと思います。
また、過度に買われることもないです。
上場価格である1500円前後での戦いになると予想しています。
ソフトバンクが売られて初値がマイナスになることはソフトバンクも証券会社も避けたいのが本音です。
過去最大のIPOで多くの人が注目している今回のIPOで、失敗することになると投資家が不満を持ち、今後のIPOにも影響があるからです。
ソフトバンクと証券会社がIPOでできるだけの対策をしてくると思います。
具体的には、買い支えなどの見えざる支援があると予想されます。
ソフトバンクは高収益
ドコモ、KDDIと同じくソフトバンクは、上場企業のなかでもトップクラスの高収益です。
東証一部上場企業でも収益率が数パーセントが普通ですが、3大通信事業会社の収益率は20パーセントほどあります。
「スマホの利用料が高い」と政府に言われましたが、それほどソフトバンクの収益は高いのです。
ドコモは利用料をさっさと下げましたが、これは株主の利益が減ることを意味します。
投資家にとっては、スマホ利用料が下がるよりもドコモの利益が減る方が痛いはずです。
ソフトバンクはドコモと違って安易に下げておらず、政府から4割の利用料下げを求められた時には「人件費を4割下げて対応する」と答えているので、株主の利益が減ることはほぼないと考えられます。
株主重視の経営がますます進む
日本人の多くがまだ気づいていませんが、企業は労働者、従業員の給料、賃金を極力抑えて、株主に利益を還元する方向でどんどん進んでいます。
グローバル経済が進めば進むほど、経済競争は激しくなり、株主の要求も増えているのが現状です。
企業は利益を株主に還元するために無駄をどんどん省き、それでもコストを削減できなければ、極限まで従業員の給料をカットして利益を増やそうとします。
少し前まで、企業はモノをどんどん売ることで利益を出そうと頑張っていましたが、今ではモノをどんどん売らなくてもコストカットすれば利益を出せることがわかっているので、多くの企業でコストカットにより利益を出すことが求められています。
今後はますますこの動きが加速するので、ソフトバンクの利益もどんどん株主へ還元されることになります。
グローバル経済が浸透した世界では、株主はどんどん利益を得ますが、労働者はますます苦しくなっていくはずです。
格差が拡大していることは資本主義社会では避けられない現象なのです。
5G技術がソフトバンクを上げる
インターネットを使える人は世界ですでに半数以上であると最近の調査でわかっています。
インターネットはすでに日本ではほとんどの人が使えるので、これから世界でもほとんどの人がインターネットを使えるようになるはずです。
そこで重要なのが、ソフトバンクなどの通信事業です。
すでに2019年には「5G」という通信技術が使われることになっています。
5Gは今の4Gに比べて、約100倍の通信速度になります。
5Gによって、インターネットの利用量は増え、多くの人がますます利用するようになると予測されています。
特に、「動画コンテンツ」が今まで以上に拡大すると予想されているのです。
動画は今でも見られますが、それでも読み込みや通信制限などの問題がまだあります。
動画はデータ量を大量に使うので、動画をアップロードするのに結構時間がかかります。
また、再生して見るのも多くのデータ量を使うので、まだまだ動画コンテンツを供給するには不十分なのです。
これらの問題が5Gによって大幅に改善されるので、多くの人が5Gによってインターネットの利用することができます。
動画コンテンツが拡大し、動画広告が増えるとすでに予想されています。
ソフトバンクが展開する5Gによって株主は今まで以上に利益を得ることができると考えられるので、ソフトバンクがこれからも成長する可能性は十分にあります。
長期目線で見ればプラス
ソフトバンクは初値だけ見れば、マイナスかもしれません。
しかし、長期目線で見ればプラスであるとも考えられます。
投資で重要なのは、その企業のビジネスであり、利益です。
これからもソフトバンクが利益を上げ続けると思うのなら、ソフトバンクは買いです。
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