佐藤 祐(さとう ゆう)です。(@TSUMITATE_NISA)
株式投資では、現金をどれだけの割合で保有するかが問題となることがしばしばあります。
できるだけ現金は残さずにフルインベストする人、一定の額、割合で現金を取っておく人、それぞれの保有している資産や投資スタイルで異なります。
今回は、一般的な収入、資産を保有している前提で話を進めます。
現金はある程度持っていた方が選択肢が増える
株式でのリターンが増える局面では、できるだけ株式で持っていた方がその分、資産が増えるので、できるだけ現金を残さずに投資したほうが良かったという場合もあります。
2020年の夏から冬にかけては財政出動、金融緩和の影響で株式のリターンは良かったです。
株式が上がる局面以外ではどうでしょうか?
株価は上がるかも知れないし、下がるかもしれない。
今よりも上がったとしてもそれほど増えるようには思えない。
そういった局面では、現金のポジションを増やして、次の動きに備える人が増えます。
現金のポジションを増やす時は、だいたい株式でのリターンが増えるよりも下がる、マイナスになることを予想している時が多いです。
そういった場面では、現金を持っていることで、株価が下がった時はフルインベストしている時よりは減る資産額は減らすことができ、株価が下がった局面で買いを入れることができます。
株式が好調の場合でもよりリターンの良さげな銘柄に投資することも可能です。
こう考えると、現金を一定の割合で持っていることで選択の幅が増えると言えます。
株価の動きが読むことができ、売買を上手くできるのであればフルインベストでも良いと思います。
しかし、現実的に考えて常にフルインベストで効率よくリターンを得ることは難しいです。
特に、コロナショックのような局面では空売りなどの株価下落で資産を増やせるポジションを除いて、株式の割合が高いと、苦しい局面となります。
すぐに現金化して下がったところで買いを入れることがスムーズにできる人はそう多くないと思います。
株式で資産が減り、買いを入れる現金があまりないという場面は、手のほどこしようがありません。
買いに入れる余力があれば、下がってもチャンスとして捉えることができます。
以上のことから、現金のポジションを持っていることで柔軟に対応しやすくなると考えています。
そんじゃ、また明日。