北朝鮮が経済開放されれば、世界一の労働力として活躍する

佐藤 祐(さとう ゆう)です。(@TSUMITATE_NISA

2月の終わりにベトナムで開かれた米朝首脳会談でアメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金正恩委員長が会談しましたが、話し合いは合意に至らず、解決はまだまだ遠い話になりそうです。

北朝鮮は現在受けている経済制裁の完全な解除を望んでおり、今回の会談でも制裁の全面解除を要求しました。

アメリカの要求は、核を北朝鮮から完全に取り除くことなので、北朝鮮はこの条件を飲めずにいます。

北朝鮮が核を完全に手放すことはないことを考えると、朝鮮半島の非核化は実現することがとても難しいことであるので、どこかで妥協するか、強行策を取るかという2択になると思われます。

この話は、ここまでにして、もし北朝鮮の非核化が実現し、経済制裁を解除されたとなれば、北朝鮮の未来はベトナムと同じような感じになると予想されます。

アメリカのほうも北朝鮮の今後のモデルとしてベトナムをあげていることから、北朝鮮が経済発展する場合はベトナムと同じようになると考えられます。

 

ベトナムは北朝鮮と同じような境遇であり、ベトナムは社会主義国であり、かつてはベトナム戦争でアメリカと対立していました。

現在では、ベトナムとアメリカは国交正常化し、比較的良好な関係であることから、北朝鮮もまだまだ可能性は残っているでしょう。

ベトナムはベトナム戦争後に北ベトナムが南ベトナムを押さえ、統一し、その後は市場開放により経済発展が著しい国になっています。

北朝鮮も今後、ベトナムのように市場開放されれば、ポテンシャルを十分に発揮できると予想されています。

目次

北朝鮮のポテンシャルがすごい

北朝鮮は鉱物資源が豊富であり、アジアのなかでも資源が豊富な国です。

だいたい300兆円くらいの資源があるとされており、工業化が進めば工業国としてかなり良い感じに成長できると予想されています。

もともと、朝鮮半島を日本が1910年から1945年の間統治していた時代には、朝鮮北部は工業メイン、南部は農業メインでやっていたので、北朝鮮の国土は工業に向いていると考えることができます。

また、北朝鮮は物価が安く、労働力としては世界一の安い国です。

池上彰のニュース解説より

北朝鮮の一般的な兵士の月給は9円、幹部は70円から80円と言われているので、この賃金の労働力は世界で見ても破格の安さです笑。

今後、北朝鮮の経済制裁や制限が解かれて、北朝鮮に投資が行われるようになれば、北朝鮮は世界の工場として活躍する可能性もあります。

とにかく、安い労働力として北朝鮮が注目されるようになることはほぼ確実でしょう。

北朝鮮が解放されたら日本人がヤバイかも?

北朝鮮は経済制裁を受けているため、国民もかなり厳しい生活環境に置かれている状況ですが、北朝鮮が経済開放されれば、世界トップレベルの工業国になる素質は十分あります。

北朝鮮の物価の安さと安い労働力、豊富な資源が追い風になり、すごい発展を見せる可能性もあります。

そうなると、日本や日本人にも大きな影響があると予想されます。

まず、北朝鮮の安価なものや労働力が日本に流れてくると日本の競争力では太刀打ちできません。

仮に、北朝鮮の人々が日本に外国人労働者として来るとなれば、給料の面で大きく差を付けることになるでしょう。

北朝鮮の人達からすれば、日本の給料はかなり高く、恵まれた環境であることは間違いありません。

そのため、もし日本人と北朝鮮の人が労働力として比べられたら、同じくらいの能力として見た時にどちらが有利かは一目瞭然です。

グローバル化した世界経済では、高い給料をもらっている人々は安くなり、安い給料の人々は上がることで、どんどん差がなくなりつつあります。

日本人の給料が上がらないのは、グローバル経済の視点から見るとごく当たり前の動きでしょう。

楽天の柳井社長も「日本人の給料は年収200万円になっても仕方ない」と言っているくらいなので、グローバル経済が進めば進むほど、日本人には不利であると考えられます。

 

北朝鮮が経済開放されて、世界一安い労働力として世界を席巻するにはまだまだ時間がかかるでしょうが、北朝鮮の可能性はすごいものであることは間違いありません。

 

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