佐藤 祐(さとう ゆう)です。(@TSUMITATE_NISA)
日本経済が景気後退に突入したとする情報が複数でており、アベノミクスは偽装されたものではないか?という声も聞かれるようになりました。
少子化が深刻化しており、昨年の2018年の新生児年間出生数は92万人程度であり、すでに年間100万人を割っているのが現状です。
年間90万人を割るのも時間の問題でしょう。
こういった背景から人手不足が深刻になり、外国人労働者を受け入れることで経済を維持しなければならない状況になってしまった日本ですが、果たして日本の中小株に投資することで圧倒的なリターンを誇ってきたひふみ投信ですが、今後もひふみ投信は期待できるのでしょうか?
目次
急成長したひふみ投信
レオス・キャピタルワークスのひふみ投信は日本の成長が期待できる中小株に投資することで圧倒的なリターンを生み出してきました。
ひふみ投信はアクティブファンドであり、自分たちで独自のポートフォリオを構築することで、他のファンドを上回る成績を出すことを目指しています。
ひふみ投信は2008年10月1日からスタートしたファンドであり、その当時はリーマンショック直後であり、しばらくは経済がけちょんけちょんで、絶望的な相場でした。
しかし、このどん底である相場は以前からいたファンドは、ダメージを負うでしょうが、リーマンショック真っ只中ではひふみ投信からすれば、投げ売りされた優良株を買い占めるいい機会であったと言えるでしょう。
まさに絶好のタイミングでファンドを始めることができたひふみ投信には追い風が吹いていたとも言えます。
さらに、2012年の末には自民党が政権を奪取し、安倍首相によるアベノミクス政策が始まったことも追い風になりました。
そういった幸運もあり、ひふみ投信は日本のアクティブファンドとしては異例の急成長を遂げることになります。
2008年にファンドが始まった当初は1.5億円だった純資産総額も2019年3月11日現在では1277.26億円までに膨らんでいます。
約850倍にも純資産総額が増えたひふみ投信ですが、この急激に増えた資産をどこに投資するのか?という問題が最近ではひふみ投信を悩ませているはずです。
元々、ひふみ投信は日本の中小株に投資するファンドでありましたが、中小株に投資する場合、そもそも中小株は時価総額が低いため、多額の投資ができません。
資産が増えて、資産を優良な中小株にバンバン投資して圧倒的なリターンをたたき出したひふみ投信でも、さすがに投資先がなくなっていくことは明らかです。
ファンドが始まった当初は30銘柄程度に投資していましたが、今では200を超える銘柄に投資ようになっている状態を見れば明らかです。
また、米国株であるアマゾンなどの大型株にも投資していることから、すでに元々のやり方であった日本の成長の期待できる中小株に投資するやり方が難しくなっています。
ひふみ投信がこれまでの圧倒的なリターンを生み出せた理由は、経済の追い風と優良な中小株に投資するやり方のおかげであることは誰が見ても間違いありません。
しかし、今後は経済の追い風が期待できず、元々のやり方であった中小株への投資も年々割合が減っており、ポートフォリオを時価総額で見れば45.5%が中小株で、46.2%は大型株です。
今後もこの流れが進めば、ひふみ投信の保有株が大型株のほうが多いという状況になることもあるでしょう。
また、ひふみ投信が投資している銘柄のほとんどがグロース株、いわば成長株であることを考えれば、今後の景気後退により投資している成長株の株価が停滞、または下落することは普通にありえます。
今後のひふみ投信は厳しいかも
2018年をピークに停滞している基準価格を見ても、今後さらにひふみ投信が圧倒的なリターンを生み出すことはあまり期待できないと僕は予想しています。
もし、景気後退に本格的に入ることになれば今までの圧倒的なリターンを吐き出して、逆噴射する可能性もあります。
ひふみ投信が圧倒的なリターンを記録していることは認めますが、その圧倒的なリターンを今後も継続して出せるかどうかは厳しいのではないでしょうか?
設定来からプラス355.2%の圧倒的なパフォーマンスを見せたひふみ投信が今後も圧倒的なリターンを出せるかどうか僕も注目しています。

ひふみ投信がどうなるのか楽しみ!!