佐藤 祐(さとう ゆう)です。(@TSUMITATE_NISA)
イギリスは3月29日にヨーロッパ連合(EU)を離脱することになっており、イギリスの議会はEU離脱を延期するかどうかで2019年3月14日現在揉めています。
メイ首相は、すでにある合意文章での内容でEUを離脱することを求めていますが、議会は合意文に納得しておらず、イギリスは合意がないまま離脱するかEU離脱を延期するかの2択になっています。
最悪なのは、このまま合意もなしに離脱することで、これは「ハード・ブレクジット」と呼ばれており、EUとの貿易、関税、人の行き来などの決まりがないままにEUを離脱することになれば、世界経済から放り出されたようなものなので、かなりのダメージが予想されています。
EU離脱の期限まであと2週間程度に迫っているわけですが、投資家のなかにはたばこ規制により株価が暴落したブリティッシュアメリカンタバコ(BTI)の株を買っている投資家がいるのですが、果たしてブレグジットの問題を抱えている状況で英国株を買うことになんの躊躇もないのでしょうか?
目次
ブリティッシュアメリカンタバコはどうなるのか?

ブリティッシュアメリカンタバコは、ブリティッシュ(英国)なのかアメリカン(米国)なのかよくわからない名前をした名前の欲張りなタバコ企業ですが、本社はイギリスにあります。
ブリティッシュアメリカンタバコは、ニューヨーク証券取引所に上場しており、そこで売買されているのですが、ニューヨーク証券取引所に上場してからの株価は逆噴射しています。

今後、ブレグジットの問題が悪化し、悪い方へ動けば、ブリティッシュアメリカンタバコがさらなる株価下落することも考えられます。
イギリスが離脱する主な理由としては、EUに所属していると、EUの様々な問題がイギリスに波及することです。
EUの国内であれば、人の行き来が自由にできるので、その権利を使い、多くの人々が英語が母語であるイギリスを目指しており、イギリスは移民や難民が多く流入しています。
すでに中心地のロンドンでは中東系やアフリカ系の移民が多く住んでおり、昔からいる白人層は郊外に移動しています。
イギリスに昔から住んでいる白人層はこれ以上移民、難民を受け入れたくないため、国民投票で離脱多数で決まりましたが、最近では「やっぱり、離脱しないほうがいいんじゃね?」という声や国民投票の再実施を求める声もあがっており、EU離脱がなかなか進んでいません。
EU離脱はデメリットばかりのように思えますが、一方でメリットもあります。
EUを離脱すれば、EUの決まりを守らなくて良いため、離脱後はより自由に政策を進めることができます。
EUに加盟するには複数の条件があり、イギリスを例外として単一貨幣のユーロを使うなど、EUは一定の決まりやルールを守る必要があります。
また、EUといっても国ごとの格差や問題があり、シリアでの紛争が始まり、難民が大量に押し寄せてからは、どこの国が受け入れるかなどで国ごとの対応が分かれています。
EUのなかでも豊かな国と貧しい国の差があり、ギリシャがデフォルトした時などは他のEU諸国がギリシャを助ける必要があったりと、EUに所属していると他国の面倒なことに巻き込まれることもあります。
イギリスが離脱すれば、EUでのメリットを失う反面、EUのルールに従わなくてもいいので、メリットとデメリットのどちらが大きいかが焦点となっています。
例え、EUから離脱しても、TPPなどの貿易協定に参加したり、個別に貿易協定を結ぶなどの方法があるため、EUを離脱したからといって、国が破滅することはないと思われます。
EUに加盟する前に戻るだけなので、EUに所属していないスイスのように立ち回ることも考えられます。
ブレグジットの影響は一時的かも
ブリティッシュアメリカンタバコはブレグジットの影響を一時的に大きく受ける可能性がありますが、それも一時的であり、結果がわかればすぐに株価に反映されます。
長期間にわたって下落し、低迷する可能性は低いと予想していますが、一時的な暴落があるかもしれないので、どうなるのかわからないうちに投資するのはおすすめしません。
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