佐藤 祐(さとう ゆう)です。(@TSUMITATE_NISA)
ブリティッシュアメリカンタバコが低迷を続けており、ブレグジットの出口が未だに見えていないことを考えれば、今後しばらくは低迷を続けるのではないかと予想しているのですが、どうでしょうか?

ニューヨーク取引所に上場後、株価低迷している原因は、タバコの健康被害を危惧する動きとブレグジットです。
世間のタバコに対する意識は普通にタバコを吸っていても大丈夫だった昭和から平成にかけて大きく様変わりしています。
昭和の時代であれば、公共施設や学校、病院でもたばこを吸うことはでき、特別悪いモノという認識は薄いモノでした。
しかし、平成に入り、人々の健康志向の流れや、タバコの副流煙や吸うことによる健康被害がメディアを通りして広く知れ渡ると、「タバコ=害」という公式ができ、タバコを吸うこと自体が問題視されるようになりました。
現在では、タバコを吸える場所は制限され、吸える環境はどんどん減っています。
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タバコの健康被害による逆風
こういった日本での動きは当然、世界でも特に先進国では規制されるようになっています。
アメリカのフィリップモリスやアルトリアといった企業はアメリカ食品医薬品局(FDA)の健康に及ぼす悪影響があるという発表や報道がされるたびに株価が下がるので、タバコ株を持つにはタフな精神力が必要です。
ことあるごとに株価が下がる株を持つことは投資家にとってはかなりのストレスでしょう。
株価をあまり気にしない人であっても、世界のトレンドに逆らうタバコ株を持ち続けることに不安を持つ人は少なからずいます。
いくら、過去のリターンが良かったからといっても未来のリターンが良いとは限りません。
過去にタバコ株に投資していれば、かなりのリターンが得られたという情報があっても実際にそれが今後も再現できるかどうかなんて分からないものです。
特に、「タバコ株は20世紀で大きなリターンを上げたんや!シーゲ○投資法通りにタバコ株に投資すればええんや!」っていう感じで鵜呑みにしているような感じがします。
他にもタバコ株を持っている人は「莫大なキャッシュフローとか何とか言って今は我慢して再投資をすればいずれは救われる」とか言っているのですが、それ本当に報われるんですか?
内心では「やっぱりタバコ株やべえな」と思っているのかも知れません。
ブレグジットが解決しないブリティッシュ
イギリスではEU離脱が決定してから、離脱の手続きをめぐって議会で何度も話し合い、法案をまとめていますが、全然決まりません。
EUを離脱しようがしまいが、どちらにしろすでに悪影響が出ているので、イギリス国内の状況は良くなっていません。
もはや、どれだけ軽傷で解決できるかどうかの問題になっており、軽傷か重傷かはたまた致命傷かというところに来ています。
イギリス国民もこうなるんだったら離脱に賛成しなければ良かったと考える人もたくさんいるでしょう。
国内の経済がダメになれば元も子もないですよね。
イギリスにおけるブレグジットの問題が多かれ少なかれブリティッシュアメリカンタバコに影響すると予想でき、問題が長引き、うまく解決できない場合、さらにブリブリティッシュペーパー状態になるかもしれません。
いくら優良企業といえども国が傾き、世界の流れに逆らえば、ひとたまりもありません。
投資しても報われないと予想
ブリティッシュアメリカンタバコに投資することで報われる可能性は低いと僕は予想しています。
ブリティッシュアメリカンタバコに投資することによるストレスの深刻度は高く、多くの投資家がタバコ株の株価下落にストレスを抱えています。
この健康被害はもしかしたらタバコを吸うよりも深刻かもしれません。
投資したことによる損失も考えれば、ブリティッシュアメリカンタバコに投資して人生が豊かになることは余程のことがない限り厳しそうです。
ブリティッシュアメリカンタバコに少しでも疑問を抱えているのであれば投資すべきではありません。
そんじゃ、また明日。