佐藤 祐(さとう ゆう)です。(@TSUMITATE_NISA)
みなさんは、不動産は今でも安心できる資産だと思っていますか?
僕は思えません。
バブル崩壊までの日本では、土地の価格は右肩上がりで、持っているだけで価値が上がり、安心できる資産であるという考えが通用していました。
しかし、バブル経済が終わった後の日本では、不動産の価値は徐々になくなっています。
目次
少子高齢化が日本を衰退させる
不動産の価値が下がる理由の1つは、「少子高齢化」です。
そもそも、住む人、欲しい人がいなければ土地の価値は上がりません。
大都市の不動産はまだ価値があるにしても、地方の不動産はこれからどんどん価値を失っていきます。
少子化によって、そもそも人がいなくなるので、無人の土地がどんどん生まれます。
さらに、誰も住まなくなった「空き家」もどんどん増えていて、すでに全国で800万戸を超えています。
ローンを組んで家を買いたい人はどんどんいなくなる
土地と家を求めるのは、ほぼ同じパターンです。
ローンを組んで、土地を買って、一軒家を建てるのが今までの日本人であり、常識でした。
しかし、すでに非正規雇用やリストラなどが常識になっている日本では、「35年ローン」などという長期借金をする人はどんどん減っています。
35年ローンというのは、その間正社員のサラリーマンとしてずっと働き続けることが前提となっています。
今の日本でそれほど安定した生活をできる人が何人いるでしょうか?
すでに、30代の6割、20代の9割は賃貸に住んでいて、家を買おうと思う人も、買う余裕も少なくなっています。
大きな借金をして不動産を買うというのは、かなりリスクが高いことであり、一定の収入が長期間入ってくることが前提となります。
不動産は簡単に吹き飛ぶ
災害の多い日本では、毎年のように大きな被害が出ています。
地震や大雨によって、家が倒壊したり、浸水したりすることは、もはや誰にでもありえることです。
そのような環境で、土地と家を買うのはリスクがともないます。
災害の前では、不動産は簡単になくなるものなのです。
賃貸であれば、また新しいところを探せばいいと考えることができます。
しかし、せっかく買った家がいきなりなくなるのはとても大きなショックを受けます。
さらに、家がなくなったのにまだ残っているローンの返済もしなければならないという悲惨な状況もありえます。
不動産というのは、字の通り「動かせない」ので、何かあれば大きな問題となります。
株式のようにさっさと売り払うことができれば良いのですが、不動産は簡単に売買できるものではなく、買い手が見つからなければ、ずっと売れない状態が続きます。
都心や人が多く集まる場所に不動産を持つメリットはまだあると思いますが、ただ不動産を持てば、それで大丈夫という時代はすでに終わっていると考えるのが当たり前となってきています。
不動産は簡単ではありません。気をつけてください。
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