株価暴落でナンピン買いするのはおやめなさい

佐藤 祐(さとう ゆう)です。(@TSUMITATE_NISA

最近の株価を見れば毎日が暴落エブリデイ状態であることはすでに投資家なら知っているはずです。

 

1年の値上がりを吐き出してマイナスになった日経平均株価
なんやかんやでマイナスになるダウ平均株価

 

「過去最大の下げ幅です!」なんてニュースやヤフーニュースでやっていても「そだねー」程度のインパクトであり、日経平均株価もダウ平均株価もすべての株価が落ちて当然!という状況が覆い尽くしているのです。



目次

買ってもさらに落ちるからナンピン買いはやめなさい

買い建てた後に価格が下落した場合、下値で買い増しすることで、1株あたりの買い値(平均取得価格)を下げる手法である。平均取得価格が低くなることで、その後の上げ幅が少なくても、利益が出る。

出典:Wikipedia

ナンピン買いというのは、簡単に説明すると「株価が下がったら安く買えるからさらに買っちゃおう!」という感じで買うことです。

 

もし、ナンピン買いの後に株価が上昇すればナンピンした分の株価が上昇するので、それまでの含み損を減らせるメリットがあります。

しかし、ナンピン買い後も株価が下落すればますます含み損が拡大するデメリットがあるのです。

よく、株価が暴落したら買い増しチャンスや!という勢いで株を購入している人がいますが、現在の状況でナンピン買いをしている人はさらに含み損を拡大させる可能性が高いです。

今現在の株価指数の価格は2018年の値上がり分をパーにした状態であり、実際にはそれほど深刻なまでには下がっていません。

リーマンショック後から続いた強気相場を考えれば、まだまだこれくらいの下げは序の口なのです。



ハイテク株のナンピン買いは死亡フラグ

特に、ハイテク株のPERは100倍を普通に超えていることも多く、近年の強気相場継続により多くの人が過大な期待を持って買っています。

 

このまま株価下落が続けば買っていた人の期待感も徐々に絶望へ変わり、さっさと手放そうとして売ります。1度売り始めると多くの人が含み損を拡大したくないので売ることから、売りが売りを呼んでさらに暴落に拍車をかける状態へとなっていきます。

 

今までのハイテク株の快進撃を見てきた投資家のなかにはまだハイテク株に期待している人もいますが、その他の人が売ればどんどん株価が下がるので耐えられなくなり最悪、退場することになります。

安易にナンピン買いすることは含み損をさらに拡大させる原因になるのです。

なぜナンピン買いするのか?

 

多くの人は、「今が買い増しチャンスや!」という感情からナンピン買いしますが、これは状況を客観的に見ておらず、主観的なバイアスがかかっていることが原因です。

株式投資をやっていればわかりますが、自分が保有している株ほど愛着がわくものです。

自分がせっかく買った株はなかなか手放せないし、悪口を言われれば腹が立ちます。

自分の保有株は「我が子同然」なので客観的ではなく主観的な感情が入りやすいです。

 

ナンピン買いするのも、「自分が保有している株はまだこんなもんじゃない」という感情が入っているので、なかなか切り捨てることができないので、ナンピン買いでしのごうとするのです。

しかし、株式投資の世界では自分の保有株に愛着を持つとそれがリスクとなります。

保有株に愛着を持つことによって合理的な判断ができないからです。

その結果、損切りすべきところで損切りできず、そのまま塩漬けという典型的なパターンが誕生するのです。

 

ナンピン買いするなら買った後に株価が上がる確率が高い場合のみに限られるはずです。

そうでなければ、さらに含み損を拡大させることになるので、安易なナンピン買いは延命措置に過ぎません。

 

暴落は暴落を呼ぶので、暴落がここらへんで止まるだろうと思っても、さらに暴落し加速することは普通にあるので、株価が暴落しているときにナンピン買いをするというのはとても危険な行為であることは間違っていないと思います。

他人の言葉は無視しなさい

株価が下がるとここぞとばかりに「株価下落はチャンス!ここで買わない奴はバカ!」みたいな感じで言っている人がいても、それは冗談だと思いなさい。

そこで買った人は大抵さらに含み損を拡大させることになります。

他人はあなたがナンピン買いしようがなにしようが痛くもかゆくもないから平気でそういうことをいうだけであって、あなた自身はただただ含み損を増やすだけなのです。

安易に他人の買い言葉を受け入れることは危険なのです。

株式投資というのはなんやかんや言っても結果も責任も自分自身が背負うことになります。

 

安易にどこの馬の骨かもわからない人間の言葉を鵜呑みにしてはいけません。


←こちらからランキングに戻れます






公式サイトはこちら




BroadWiMAXお申込はコチラ