佐藤 祐(さとう ゆう)です。(@TSUMITATE_NISA)
財務省は今月8日に国債と借入金などを合計した「国の借金」が、2018年12月末現在で1100兆5266億円と過去最高を更新したと発表しました。
これによって、国民1人あたりの借金が885万円になり、昨年9月から1人あたり7万円の借金が増加しています。
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国民に借金背負わせるのやめようよ

国の借金として、1100兆5266億円って出ているものを国民1人あたりの借金に例えるっておかしいと前から思っていて、なぜ国の借金が国民に丸投げされて、こんな表現にされているのかよくわかりません。
いきなり借りた覚えがない借金を押し付けられたような感じがして、この「国民1人あたりの借金」という表現は辞めた方がいいと思います。
だから何なんだよ!どうすればいいんだよ!ってなるだけじゃないですか。
国の借金を国民に割り当てて計算してもなんの解決にもならないです。
資産もきちんと発表しよう

借金がこれだけあって、国民1人あたりこれくらいあるって表現するなら、「国民1人あたりの資産はこれだけある」っていう発表もしたほうがいいと思います。
借金ばかりあるわけでなく、資産もあるので、借金だけを表にでかでかと出すのはちょっといじわるですね。
国においては、企業会計の考え方を活用して貸借対照表(バランスシート)を作成しており、平成21年度末時点では、1,019兆円の負債に対し、647兆円の資産が存在しています。
出典:https://www.mof.go.jp/faq/seimu/03.htm
国が作成した平成21年のバランスシートでは国の資産が647兆円あることがわかっており、借金ばかりでヤバイってところまではいっていません。
いろいろな統計や見方でどれだけ国の借金や資産があるかはいろいろな意見があるので、1つにまとめられませんが、少なくとも国の資産もしっかりあります。
なので、「国の借金はこれだけあります、資産はこれだけあります」って借金と資産の両方を出すべきであって、借金だけ出すのはイメージ操作としか思えないです。
この「一人当たりの借金」を強調することに何か意図があるのでしょうが、何をして欲しいのか、どういう方向に向けたいのかわからないので、ぜひどういうことをして欲しいのか報道機関に詳しく説明して欲しいと僕は思います。