孫正義「ソフトバンクGは安すぎる」発言、ソフトバンクグループの適正株価は19,000円か?

佐藤 祐(さとう ゆう)です。(@TSUMITATE_NISA

ソフトバンクグループ社長兼会長の孫正義氏は携帯電話子会社のソフトバンクや米スプリント、中国の電子商取引最大手のアリババグループなど投資先企業の保有株式の価値を25兆円と算出し、そこからSBGの純有利子負債4兆円を除くとソフトバンクグループの株主価値は21兆円との計算が成り立つ力説し、現在の株価は安すぎるという意見を述べました。

2019年2月25日現在の時価総額が11兆円程度なので、ソフトバンクGの時価総額が適正株価とされる21兆円になると、株価は19,000円程度になります。

ソフトバンクグループはすでに通信会社ではなく、投資ファンドなので、今後のソフトバンクグループは投資ファンドとして様々な企業に投資を進めています。

目次

ソフトバンクGの株価は安すぎるのか?

ソフトバンクGの株価が安すぎると孫氏は発言しましたが、安いかどうかは市場や投資家が決めることであり、企業の経営者が決めることではありません。

いくら自分が安いと思っても、事実としてそれくらいの価値しかないと思われているからその株価なので、株価が低いと思ってもその程度の評価であるということです。

そもそも、株価が本当の企業の価値を反映するかどうかはハッキリしていません。

景気が良ければ、本来の価値よりも株価は高かったり、景気が悪ければ本来の価値よりも低いことも普通にあり、株価は投資家の気分や雰囲気などの要素で決まることも多く、株価が企業の価値を適正に反映することはあまりないとも言えます。

どれだけ赤字を垂れ流しても、みんなが買っていて株価が上がっていれば、本来の価値とはかけ離れた時価総額になることも多く、株価というのは雰囲気で決まるといっても過言ではありません。

株価に不満があっても、株価がその企業の評価であるというのは変わりありません。

現在のソフトバンクGの株価は1万円ちょっとですが、適正価格と考えられる19,000円はかなり厳しいと思われます。

ソフトバンクが時価総額として算出しているのはソフトバンクグループが投資している企業の株価を持ち合わせた額であり、投資先の株価が下がればこの理論は大きく変わります。

ソフトバンクグループの株価は投資先の企業によって大きく変わるということも今回の発言でわかったことからも、ソフトバンクグループの株価は投資先に大きく左右されることになります。



子会社のソフトバンクの株価は安いと思う

ソフトバンクグループの株価が安いと発言しましたが、僕は子会社のソフトバンクの株価の方が安いと思います。

2019年2月25日の時点では株価1,350円程度ですが、IPO公募価格を上場してから一度も上回っていません。

株価が安いのはソフトバンクグループ(親禿)ではソフトバンク(子禿)であると僕は思います。

ソフトバンク上場で得た資金をソフトバンクグループ(親禿)の株価を上げるための自社株買いに使うのではなく、ソフトバンク(子禿)の株価を上げるための自社株買いに使うべきです。

子会社のソフトバンクの株価が安い!自社株買いをしろ!!

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