佐藤 祐(さとう ゆう)です。(@TSUMITATE_NISA)
中目黒に高級スターバックがオープンすることが決まり、入店に際しての応募が数万人も来ていることから、スターバックの高級化は今後、さらに進むことが予想されます。
スターバックの高級路線に対しては、多くの人にとっては「価格が高くなることで利用が減る」と思われているようです。
先日には、スターバックの商品値上げもされており、スターバックコーヒーの高級化が進んでいます。
ドリップコーヒーのトールが330円ということで、セブンコーヒーのレギュラー価格の3倍以上もします。
スタバの人気商品であるフラペチーノは新商品のトールサイズであれば、600円前後は普通にするので、普通の人にとっては「高い」と感じるでしょう。
しかし、スターバックスは今後も高級路線を突き進んでも、安定した収益を得ることができると踏んでいるため、さらに高級化する可能性があります。
高級化による差別化

スターバックスはすでに、客単価を高めることで収益を上げることを目指しており、薄利多売をしない方針です。
多くの企業にとって高級路線を取るということは、ボリューミーゾーンにいる客を切り捨てて、高級志向の客を取りこむということです。
つまり、「高い価格の商品を提供するので納得できる人だけ来てくれればいい」という方針です。
この方針はアイフォンの開発をしているアップルと同じような戦略です。
一般層からすると、すでにアップルのアイフォンは高価であり、販売台数を増やすことが難しくなっています。
このように、高級路線は客を選別することになりますが、それでも高級路線にはメリットがあります。
高級路線を取ることでまず、差別化でき、価格競争をする必要がなくなります。
多くの企業は、同業者と同じくらいの価格であり、同じくらいの品質であれば、価格を下げることで客を引き込もうとします。
そうやって、価格競争をすることでどんどんコストをカットして薄利多売で突き進むことになります。
このやり方は一般的になり、多くの企業で行われていますが、こうなると価格を上げることが難しくなり、客の要望で価格を抑えるしかなくなります。
安売りを始めると、安売りでしかビジネス展開できません。
しかし、高級路線は多くの客を切り捨てて、一部の高級志向の客を取り込むことができれば、ブランドを確立することができ、さらに価格を上げることも可能になります。
客は高級志向なので、価格が上がることにはあまり抵抗がありません。
むしろ、高級志向の客は価格が高くなることで、一部の人しか利用できないようなシステムに優越感を感じるので、さらに高級化を求めることもあるのです。
現在では、中間層が減り、富裕層と貧困層に二極化する傾向があります。
つまり、富裕層を取り込むか、貧困層を取り込むかの二極化に企業も進んでいくということです。
今後、高級路線を突き進むサービスが増えることが予想され、差別化による違いが鮮明になるでしょう。