スプリントとTモバイルが合併すれば、AT&Tとベライゾンに勝てます

佐藤 祐(さとう ゆう)です。(@TSUMITATE_NISA

アメリカの通信業界の3位と4位であるTモバイルとスプリントが合併すれば、AT&Tとベライゾンに勝つことは十分にあり得ます。

目次

スプリントとTモバイルが合併したらすごくなりそう

現在、アメリカではベライゾンが34%、AT&Tが33%、Tモバイルが18%、スプリントが14%となっており、ベライゾンとAT&Tが争っている形です。

その外にTモバイルとスプリントがおり、どちらもそこそこのシェアを持っていますが、単体では太刀打ちできません。

しかし、Tモバイルとスプリントが合併すれば、単純計算でシェア率が30%を超えるので、一気にベライゾンとAT&Tに並ぶことができます。

 

Tモバイルとスプリントの合併によるデメリットは、競争原理が弱まることが懸念されています。

普通に考えれば、合併しないで4社でやったほうが、3社よりも選択肢が多く、価格競争、サービス競争を促すことができます。

 

しかし、Tモバイルとスプリントが合併したほうが、経営的にはかなり有利になるので、合理化を選ぶか、競争の原理を選ぶかのどちらかです。

ソフトバンクの傘下にあるスプリントとしては、経営状況が良くないということから合併して強化を図りたいという思惑があり、Tモバイルとしてはスプリントと合併してAT&Tとベライゾンに並ぶ規模になって拡大したいという思惑があります。

アメリカではすでに始まっている5Gの実用化に向けて多額の設備投資がこれから必要になることを考えると、合併しちゃったほうが、いろいろとメリットがあります。

5Gを見据えた先を考えれば、合併してガッツリ投資していったほうが上手くいくと僕は考えていますが、アメリカの司法省が承認するかどうかが最大の山場となります。

AT&Tもワーナータイムを買収する際に、司法省からストップがかかりましたが、最終的には承認されました。



今なら合併できちゃいそう

僕個人の考えとしては、今の状況なら合併の承認は十分にあり得ると考えています。

アメリカの通信設備からファーウェイを排除している現状を考えれば、Tモバイルとスプリントを合併させて、アメリカの通信設備を強化することはトランプ大統領にとって悪い話ではないと思います。

 

現在、ファーウェイの問題が起こっていることは合併の後押しになると考えているので、なんやかんやで合併してしまうのではと考えています。

 

合併したら、AT&Tとベライゾンの2強状態も変わるのではないでしょうか。

 

そんじゃ、また明日。