佐藤 祐(さとう ゆう)です。(@TSUMITATE_NISA)
来日したアメリカのトランプ大統領は、都内で日本のトップ企業の社長たちと会食を行いました。
トランプ米大統領は25日来日し、都内で日本のビジネスリーダーらとの夕食会に臨んだ。出席者の中には、同大統領が輸入車や自動車部品を国家安全保障に対する脅威と判断したことに対して厳しい言葉を先週放ったトヨタ自動車の豊田章男社長も含まれていた。
駐日米大使公邸での夕食会でトランプ大統領は、豊田氏が「どこにいるのか?」と探し、参加者らが指すと同氏に対し、「あなたに勝る人物はいない。あなただと思った」と述べた。
自動車メーカーではトヨタのほか、日産自動車、ホンダ、マツダ、SUBARU(スバル)の経営者らも招かれ、ソフトバンクグループの孫正義社長も参加した。トランプ大統領は出席者らを「世界で最も偉大なビジネスマンおよびビジネスウーマンだ」とし、「米国への素晴らしい投資家だ」とたたえた。
出典:https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-05-25/PS23V66JTSE801?srnd=cojp-v2 Bloomberg
今回行われた会食には、自動車企業の社長が多く参加しており、日本の自動車がアメリカとの貿易でどうなるのか注目されていましたが、今回の会食では比較的和やかな感じで進んだようです。
さすがに会食で批判するようなことはないはずなので、トランプ大統領がアメリカに帰ったあとにツイッターなどでどう発言するかが注目されます。
たぶん、ツイッターの発言が本音だと思うので、今回の会食でなんとかなると判断するのはまだ早いと思います。
自動車産業は最後の砦
日本にとっては、自動車産業は日本の産業のなかでも世界シェアを多く占めている数少ない産業です。
日本の半導体や家電といった1990年代には世界を席巻する産業も最近では、かなり落ちており、中国や台湾といった外資に買収されることが増えてきました。
そんななかでも、トヨタやホンダ、日産などの日本の企業が世界のシェアを占める自動車産業は日本のすごさを象徴するシンボルマークです。
自動車産業は、売り上げももちろんですが、雇用や投資といったことに関してもかなりの影響力があります。
自動車産業が終わるとなれば、日本の産業が終わったと言っても過言ではありません。
そのため、今回のようにトランプ大統領との会食に多くの社長が参列してなんとかアメリカとの貿易摩擦を回避したいという狙いがあったのですが、トランプ大統領としてはしばらくは中国との問題に焦点を当てると思うので、そこまで日本には悪い影響はないと考えています。
トランプ大統領にとっても、日本の自動車よりも中国のファーウェイや他の企業の問題が優先されるはずなので、自動車はあまり心配しなくてもいいのではないでしょうか。
中国のファーウェイ問題が解決した後が、正念場だと思います。
そんじゃ、また明日。