佐藤 祐(さとう ゆう)です。(@TSUMITATE_NISA)
創薬ベンチャー企業のサンバイオが2日連続でストップ安となってしまいました。
おとといの発表を受けて、サンバイオに投資している人たちがパニックになり、一斉に株を売りたたいています。
しかし、現状では買い手が全然いないため、フリーフォール状態で株価が急降下しています。
いったいなぜこのようなことになってしまったのでしょうか?
目次
上がる株価に群がるイナゴ
サンバイオがなぜこのような事態になったのかは簡単にわかります。
投資家たちはもっと株価が上がるだろうと期待して買いまくったことが原因です。
サンバイオ自身にはそこまで責任はありません。

https://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=4592.T&d=1y
サンバイオの株価推移を見ればわかりますが、11月に入った途端に株価が急激に伸びています。
ここでは、サンバイオの研究が進展したした情報が流れたため、多くの買いが入り始めています。
そして、株価は上がり続けて12000円直前まで上がっています。
このような場合、株価を上げているのは主に「今後も株価が上がりそうだ」と思い、株を買い始める人がたくさん群がってきたことが原因です。
株式投資でも仮想通貨でも同じですが、今後も上がりそうで、しかも儲けられそうな銘柄には多くの投機が入ります。
彼らは特にその企業や銘柄がどんなもので今どういう状況なのかをあまり調べません。
彼らにとって一番重要なのは手っ取り早く、サクッと儲けられるかそうかであり、儲けられそうであれば飛び乗ります。
こういった状況になれば、あとはババ抜きになるので何かの拍子に悪材料が出れば、さっさと逃げることになるので多くの人が切り抜けようとします。
今回のサンバイオはまさにこの状況であり、ババ抜きをしている最中なのです。
サンバイオの開発が上手くいかなかったのはただの悪材料であり、そこまで深刻ではないはずです。
しかし、投機家によって祭り上げられたサンバイオはこのようにクソ株と言われる状態になっていることは、少少疑問を持つところです。
サンバイオはどこまで下がるのか?
サンバイオの株価が1月31日の終値で7210円であり、今後もストップ安が続くと予想されます。
1つの目安としては、11月の初めに株価が高騰する以前の株価です。
株価が高騰する前には4000円から3000円程度の間を動いていたので、ここら辺が1つの目安になると考えられます。
投機のお金が抜ければ、サンバイオの株価は3000円程度に落ち着くと考えられますが、今の売り気配を見ると相当の売りが溜まっています。
場合によっては3000円を突き抜けて更に株価が下落することも考えられる状況になっており、買いが入らない以上は下がり続けることになります。
しかし、いくら下がり続けるといっても来週中には株価も寄りつくと思われるので、長くはつづかないでしょう。
また、この機を狙って安易にサンバイオに手を出すと危険なので余程のことがない限りは手を出さない方がいいです。
今回のように、投資家の過度な期待によって株価が高騰するとサンバイオのようになってしまうので、過度に熱くなっている銘柄には注意したほうがいい。
サンバイオ 5800億円 4億円 32人
久光製薬 5200億円 1480億円 2800人
ロート製薬 3200億円 1830億円 6400人
↑こちらは、右から時価総額、売り上げ、従業員数です。
サンバイオは他の製薬会社と比べてもファンタスティックな時価総額であることがわかります。
創薬ベンチャー企業といえども、大手製薬会社と肩並べるとはすごいですね。