佐藤 祐(さとう ゆう)です。(@TSUMITATE_NISA)
ソーシャルレンディングで最大手の「maneoマーケット」などを相手どり、個人投資家57人が計約11億円の損害賠償を求める集団訴訟を8日に東京地裁に起こしました。
個人投資家はmaneoからウソの説明で投資を勧誘され、損害が出たことを理由にしています。
maneoは日本発のソーシャルレンディングの業者として2008年にスタートして、業界最大手として知られています。
目次
maneoの問題とは?

ソーシャルレンディングとは、資金提供を必要としている組織や企業に対して、個人投資家が資金提供という形で投資し、投資してもらった側は高い利回りで返済することで成り立っています。
ソーシャルレンディングは、利回りが比較的高いものが多く、銀行にお金を預けるよりも利回りが高く、リスクを低くリターンを得ることができるという形で近年人気の投資先となっています。
実際に、ソーシャルレンディングで個人投資家と企業を仲介するサービスをする業者が増えています。
Funds、OwnersBook、FUNDINNO(ファンディーノ)などいろいろなソーシャルレンディングの業者があります。
ソーシャルレンディングのポイントとしては、個人投資家がするのは「投資」であり、投資した原資を回収できなくなる可能性があります。
あくまで、ソーシャルレンディングの業者に投資して、投資ということで集めたお金をソーシャルレンディングの業者が企業に貸し付けるという形です。
投資した個人投資家の投資金が元本保証されることはありません。
ソーシャルレンディング最大手のmaneoの問題点は、maneoが投資に関する情報で嘘の情報で投資を集めて、企業に貸したことで不利益をこうむったという点です。
maneoが適切で正確な情報を個人投資家に提供していれば、今回のように訴訟を起こされることはないです。
個人投資家がソーシャルレンディングの業者に投資して、そのお金を業者が貸すという形なので、個人投資家は投資金を回収できないリスクを負うことになります。
つまり、ソーシャルレンディングで投資が上手くいかなかった場合は、個人投資家は損することになります。
この点は、株式投資と同じです。
ソーシャルレンディングは危険なのか?

ソーシャルレンディングが危険かどうかは、ソーシャルレンディングの業者やソーシャルレンディングで集めた資金を貸す企業の質にもよります。
ソーシャルレンディングの一番の問題点は、高利回りを期待して投資したけれども、逆に損をしてしまった場合でしょう。
個人投資家としては、せっかく投資したのに損をしてしまったということになりますね。
しかし、ソーシャルレンディングは投資なので、元本保証はありません。
高利回りの投資はそれに比例するリスクがあります。
ソーシャルレンディングだからといって、安全に高利回りのリターンがあるわけではありません。
ソーシャルレンディングは株式投資と変わらないものです。
ソーシャルレンディングを上手くやるには、ソーシャルレンディングを仲介する業者と集めたお金を貸す企業の2つをきちんと見定めることです。
仲介業者と資金を貸す企業がしっかりしていれば、うまく投資できます。
高利回りでリターンが高いという理由で安易に投資することはおすすめしません。
ソーシャルレンディングでは、どの企業に投資するのかを選ぶことになりますが、そこできちんと投資先の企業がしっかりしているのか調べることも重要です。
ソーシャルレンディングは、安全に高利回りでお金を増やせるというイメージがあるようですが、そのイメージは間違っています。
基本的に高利回りの投資は、高利回りであればあるほどリスクが高くなります。
利回りだけでなく、資金提供する企業がどういう企業なのかということが一番重要です。
ソーシャルレンディングは投資です。しっかりと投資先を調べることが一番重要です。
ソーシャルレンディングは甘くない。