人手不足だから簡単に正社員になれる!←そんな簡単に正社員になれないから

佐藤 祐(さとう ゆう)です。(@TSUMITATE_NISA

厚生労働省が発表した18年の有効求人倍率は1.61倍(前年比0.11ポイント増)で、高度経済成長末期の1973年の1.76倍以来、45年ぶりの高水準となったことがわかっています。

アベノミクスで日本経済がリーマンショックから復活し、しかも最近では人手不足が深刻な問題となっており、外国人労働者を積極的に受け入れることになるまでに、労働者にとっては追い風が吹いているように見えます。

高度経済成長期を超える好景気が来ていてすごいです!!!って感じで良い時代来てますよアピールがありますね。

しかし、実際には有効求人倍率が上がり、正社員になりやすくなっていても、自分の就きたい仕事がなければ、どれだけ求人があっても意味がありません。

有効求人倍率が上がってます!人手不足です!売り手市場です!!と言われても、自分の就きたい仕事に就けない、就職したい会社に就職できない人はたくさんいます。

実は、就活生が入りたがる大企業は不景気でも好景気でも入りやすさはほとんど変わりません。

みんなが入りたい会社、やりたい仕事はいつも人がいっぱい来るので、人手不足だから簡単に入れるというのは甘い考えです。

求人がいくらあっても、求めている仕事がないというミスマッチングがあるのです。

求人側と求職者側との希望がかみ合わないので、有効求人倍率が上がっても自分の就きたい仕事につけない人がたくさんいます。

やりたくない仕事はできるだけしたくないよね。



正社員になりたくてもなれない人々

40歳前後の人々はロストジェネレーション世代と呼ばれており、バブル崩壊後の不景気と就活時期がぶつかり、就職氷河期といわれた時代を過ごしました。

この時期にぶつかっている40歳前後の人々は、正社員になりたくても、これまでの職歴や年齢で正社員になりにくい世代です。

多くの求人は、若い人を求めており、ロスジェネ世代の人々は求人にはじかれることが多いのが現状です。

40歳になって、やっと景気が良くなり、求人倍率が増えて、人手不足になっても、こういった人々は蚊帳の外の扱いになっているんですね。

求人広告を見ても、正社員の募集って20代が多くて、少ないですが30代前半の34歳までというのがほとんどです。



人手不足で正社員になりやすいってことを言っていても、暗黙の了解みたいな感じで年齢制限かかっているのがふつうにあります。


30~54歳の就職・転職をサポートしていますというありがたい求人も探せばありますが、多くは若い人向けです。

ロスジェネ世代の人々だけでなく、ロスジェネ世代よりも下の世代でも正社員になることが難しい人々が多くいます。

どれだけ人手不足になっても、正社員になれる人は限定されており、救うべき人が救われない状況が進んでいます。

バブル経済よりも前の世代の人々は、「若いヤツらはちゃんとしていなかったからこうなったんだ」と言う人もいますが、それは一概には言えません。

景気の良いときは多くの人が好景気を謳歌できますが、不景気になると多くの人が苦しみます。

どれだけ優秀な人でも時代が悪いと、うまくいかないことが多いのです。

しっかり者の人でも景気が悪ければ、人生は計画通りにいかないし、頑張ってもどうにもならないことが普通にあるのです。

 

仕事はいくらでもあるって言われてもやっぱり、自分のやりたい仕事、興味のある仕事に就きたいと思うのが普通なので、自分の就きたい仕事はなかなか就くことが難しいです。

なので、有効求人倍率が上がって求人があるという状況を超えた先の仕事のミスマッチに焦点が当たることも必要なのではないか?と僕は思います。

 

最近では、プログラミングなどのITエンジニアの仕事が人手不足でヤバイという話がよくあり、プログラミングを学んでIT業界に転職する人が急増していますね。

理系だけでなく、文系出身者でもプログラミングを学んで転職でき、こういった業界では常に人手不足なので仕事に困らないです。



未経験からプログラマーへの転職率95.1%

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