高配当が欲しいならクラウドバンクに投資すれば良いじゃないか問題

佐藤 祐(さとう ゆう)です。(@TSUMITATE_NISA

2018年頃からソーシャルレンディング業界でクラウドバンクへの投資が話題になっています。

 

クラウドバンクの特徴は「証券会社が運営するクラウドファンディング 」ということで、証券会社が運営しているクラウドファンディングです。

 

SAMURAI証券も証券会社が運営する投資型クラウドファンディングですが、クラウドバンクは不動産メインです。

 

たいていのクラウドファンディング、ソーシャルレンディングといった運営は「第二種金融商品取引業者」という業者の登録がされており、証券会社が登録する「第一種金融商品取引業者」よりも規制は緩いです。

 

クラウドバンクは証券会社であり、第一種、第二種両方の登録があることから、顧客の資産をしっかり管理できる運営企業としてアピールしています。

目次

高配当株へのリスク

クラウドバンクは現時点で(2019/11/17)元本回収率100%であり、元本割れを心配する必要はほとんどなさそうです。

 

株式投資における高配当株への投資は元本割れは当たり前にあり、株価が上昇しないまま停滞、下落している株がそこそこあります。

 

高配当株であっても、株価が下落すると投資分がマイナスになるため、配当では打ち消すことができないくらいマイナスになることもしばしばあります。

 

特にたば〇株である「Jなんとか」「ブリティッシュアメリカンタバ〇」とかは株価がかなり落ちていて、高配当なんて焼け石に水なのではないかという下落を見せています。

 

そういった株式投資の高配当株へ投資するよりも、同じくらいの利回りで元本回収率100%の商品があるなら、そっちに投資した方が良いんじゃない?って考える人がいるのは当然のことです。

クラウドバンク行政処分

当社に対する関東財務局の行政処分について

 

処分に関するQ&A

Q1、今回の業務停止の理由は?

今回の行政処分の対象となった事項は下記の二点です。

・分別管理を適切に行っていない状況
・顧客に対し必要な情報を適切に通知していないと認められる状況

「分別管理を適切に行っていない状況」とは、クラウドバンクの業容拡大に伴い、増大するクラウドバンクの取引データを発生当日内に、既存の証券システムに取り込むことが追いつかない状態となり、その結果、第一種業務及び第二種業務に係る顧客預り金残高を正確に把握できず、一時的に適切な分別管理ができていなかったというものです。

また、「顧客に対し必要な情報を適切に通知していない状況」につきましては、上記の証券業務システムへのデータ取込が遅れたことによって、一部のお客様の預り金の情報が不正確な状態にある中で取引残高報告書が交付されていたというものです。

Q2、今回の業務停止で、投資した金銭に影響はあるのか?

今回の処分による運用中ファンドへの影響はございません。

現在、運用中のファンドは予定通り正常に運用されております。また、現在募集中または運用準備中のファンドの運用につきましても、今まで通りの運用を予定しておりますので、どうぞご安心ください。

 

Q4、今回の処分によって日本クラウド証券の経営状態は大丈夫か?

・当社の主要な収益源である融資の残高をベースとしたスプレッド報酬及び、グリーンシート発行企業に対するコンサルティング報酬は業務停止期間中も継続して発生いたしますので、この度の処分に伴う財務への影響は限定的であると考えております。

・また、直近の自己資本規制比率は287.9%(5月末時点)であり、財務状態は証券会社として求められる健全な状態の基準である140%以上の数値を維持しております。

引用:https://crowdbank.jp/news/20150702_002.html

処分に関するQ&Aというページを読んだ限りでは、管理が甘かったという点、顧客に十分な情報を提供していないという点を指摘されたということなので、そこをしっかりとやれば問題ないようです。

 

処分に関するQ&Aでも、投資に関する影響、経営状態に関する質問がありますが、大丈夫です!という回答でした。

 

問題があって、そのままずるずると来ていたらすでに大問題になっていたはずなので、現在においては特に問題はないと思います。

クラウドバンクってそんなに良いの?

「お金のことで頭を悩ませたくないあなたに」「待つだけ、資産運用」というフレーズが出てきているため、お金をぶっ込んで待つだけで増えるということが内容から読み取れます。

クラウドバンクなどの投資は決まった期間に決まった利回りという商品にお金をぶち込むだけで期間満了時にお金が利息付きで還ってくる仕組みです。

 

国債、債券と似ている感じですが、それらとは違い、民間の企業や事業に貸し付けをするので、債券ほどリスクが低いわけではありません。

 

つまり「リスク」が存在します。

 

クラウドバンクでは「担保」と呼ばれるもしものための保険をかけており、融資先から回収できない場合でも、担保等による回収可能性が高く見込める仕組みを作っています。

 

クラウドバンクには、お金を融資してもらいたい事業者が多くアプローチしてきますが、そのなかでもきちんと、回収でき、担保がしっかりしている事業者を選定して貸し付けるので、これまでデフォルトゼロの実績を築くことができるのです。

 

実際にクラウドバンク代表取締役、金田創氏のお話を聞き、セールスディビジョンマネージャーに疑問に思っていること、わからないことを聞くことができました。

元本回収率100%の実績

蔵人バンクはサービス開始以降、多くの利用実績がありながら、2019年6月現在までの元本回収率は100%です。

もちろん、今後も元本回収率100%を維持できるかどうかは保証されていませんし、絶対に元本が保証されることはありません。

画像出典:https://crowdbank.jp/

そんななかでも、今日(2019/11/17)の時点で「累計応募金額:¥70,755,414,757円」という700億円を超える累計応募金額を記録しながらも、元本回収率100%というのはかなりすごい数字だと思います。

 

普通に銀行の融資でも元本回収率100%とかないので、いったいどうやって回収率を維持しているのか気になる方も多いので、簡単に説明すると、クラウドバンクでは、回収の見込みがある事業者はもちろんのこと、担保がしっかりしている業者を選定しています。

融資を希望してくる事業者のほとんどは不適合のようですが、希望してくる事業者のなかには見込みがある方が探せば見つかると代表の方がおっしゃいっていました。

また、担保もしっかりと取るということで、確認します。

 

クラウドバンクの特徴としては、担保の評価額は低く見積もり、余裕のある状態にすることです。

例えば、評価額1,000万円の担保があるとすると、融資額は700万円程度というように、評価額を低く見積もり、慎重に融資をしているとのことです。

これが、融資元本回収率100%の正体です。

クラウドバンクの投資案件は?

画像出典:https://crowdbank.jp/

クラウドバンクの投資案件は主に「太陽光発電ファンド」「中小企業支援型ローンファンド」があり、期間はそれぞれ10ヶ月間、6ヶ月間となっています。

 

基本的には10ヶ月間、6ヶ月間の投資先がほとんどで、そこから自分で投資するファンドを選んでお金をぶっ込む仕組みになっています。

ぶっちゃけクラウドバンクってどうなの?

現時点の調べた結果では、特にヤバそうな問題はありませんでした。

実際に2019年11月16日、クラウドバンクの担当者とお話した限りでは、リーマンショック級の不況でなければ、少し経済状況が変わった程度で回収できなくなるということは考えにくいということです。

 

クラウドバンク公式ページへ

 

そんじゃ、また明日。