景気後退リスクにより資金が株式投資からソーシャルレンディングに流れる可能性がある?不況でもソーシャルレンディングは大丈夫なのか問題

佐藤 祐(さとう ゆう)です。(@TSUMITATE_NISA

最近の世界経済の動向がよろしくありません。

画像出典:https://finance.yahoo.co.jp/quote/^DJI

アルゼンチンの株式暴落、ニューヨークダウの大幅下落などがあり、世界の景気動向を見てもマイナス成長になると予想される国が出てきていることから、景気後退の可能性が徐々に高まっています。

 

株式よりも、リスクが低いとされる債券にお金が急激に増えていることから、多くの人が景気後退の局面に入るのでは?と感じているようです。

目次

リスクから逃げる投資家たち

景気後退の場面では、株式投資から安全な資産とされる債券、ゴールドなどにお金が流れていきます。

 

普通に考えれば、今後悪くなると思われている株式投資にお金をぶち込むのは割に合わないと思うものです。

つまり、リスクを避けていくということになります。

 

資金が流入する先は、債券、ゴールド、または現金で保有ということもありますが、ソーシャルレンディングにお金が流れることも予想されます。

低いリスクで高い利回りが可能?

クラウドバンク

10年ほど前からソーシャルレンディングが徐々に浸透し始め、2018年頃からソーシャルレンディングやクラウドファンディングという投資が急激に増えています。

※ソーシャルレンディングはクラウドファンディングの一種です。

 

こうした投資を仲介する業者、企業も増えているため、今後しばらくはお金が流れてくるのではないか?と個人的に予想しています。

 

ソーシャルレンディング、クラウドファンディングというものは、複数の個人から集めたお金を事業者、企業に貸し付けることです。

貸し付けたお金に利息をプラスして、出資した個人に還すというものです。

クラウドバンクFundsSBIソーシャルレンディング、などの事業者が業界では有名です。

画像出典:https://crowdbank.jp/

上の画像はクラウドバンクのものですが、ソーシャルレンディング全体で見た利回りとしては、だいたい6%くらいが平均です。

利回りについては投資案件の内容、運用期間によってそれぞれ異なります。

 

ものによっては3ヶ月の運用で4%ほどの利回りのものもあれば、12ヶ月の運用で10%近いものもあります。

景気後退による不況で影響があるかもしれない

低いリスクで高配当株並かそれ以上の利回りが得られるかもということで、お金が流れてきそうなソーシャルレンディングですが、僕は懸念していることがあります。

それは、景気後退の影響をソーシャルレンディングも受けるのではないか?という点です。

 

ソーシャルレンディングでは、個人から集めたお金を事業者、企業に貸し付けるわけですが、景気後退になり、不況になった場合、貸し付けた事業者、企業の業績が悪化し、思ったほど利益を上げられないということも十分にあり得ると考えています。

そうなれば、元本に利息を付けて返すのが難しくなる可能性もありそうです。

 

投資案件によっては、「担保」が設定されており、もしものために保険をかけているものもありますが、元本しか戻ってこないという場合もありそうです。

 

担保なしの場合だと、貸したお金が利回りなしの元本割れになる可能性も今後あり得るのではと考えています。

ソーシャルレンディングは景気後退の局面でも大丈夫?

景気後退により、世界経済の状態が良くないなかで、クラウドファンディングやソーシャルレンディングといったものが上手くいくというのは疑問を持つというのが僕の見解です。

 

実際にどうなるかはまったくわからないのですが、景気後退による不況の影響をソーシャルレンディング、クラウドファンディングの業界も受けるのではないかと予想している次第であります。

 

景気後退の局面でもきちんと元本と利息が還ってくるならかなり良い投資先であるとは思います。

 

そんじゃ、また明日。