粉飾決算、不正会計について

佐藤 祐(さとう ゆう)です。(@TSUMITATE_NISA

イーハン・ホールディングス(EH)という中国のドローンメーカー企業が不正会計を疑われて、株価が暴落しています。

イーハン・ホールディングス【EH】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス

本当に不正会計が行われていたかどうかはこれから判明し、詳細はわかると思います。

不正会計をしていないのであれば、それはそれで良いのですが、ある程度の証拠がなければここまで問題にはならないはずなので、何かしら問題があるという可能性が高いです。

中国企業は米国市場にADRという形で上場しており、日本ではADRを通して売買することがほとんどです。

 

過去には、イーハン・ホールディングス(EH)と同じような状況になった企業としてラッキン・コーヒー(LK)という企業がありました。

現在でも中国では活動しているようですが、破産申請ということになって米国市場からは上場廃止ということになりました。

中国ラッキンコーヒー、米で破産申請 事業継続、再建目指す:時事ドットコム (jiji.com)

ラックイン・コーヒー【LK】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス

 

2018年1月に1号店を出店し、2019年5月にナスダックに上場するというハイスピードで急成長していて、「中国のスタバ」という異名で注目されていた企業です。

2020年4月に不正会計があったと発表、2020年6月29日にはナスダックでの売買が停止となりました。

2018年1月、北京に1号店を出店した「瑞幸咖啡(luckin coffee/ラッキンコーヒー)」は、わずか1年で中国22都市に2000店舗以上を展開。

引用:スタバを脅かす「ラッキンコーヒー」に日本人が学ぶべき教訓:日経クロストレンド (nikkei.com)

 

粉飾決算、不正会計を見抜くの難しい

正直言って、不正会計、粉飾決算というものを事前に察知して逃げるのはかなり難しいです。

中国企業には投資したことありませんが、ADRで上場している中国企業の決算書を正確に細かいところまで読み込んでいる個人投資家もほとんどいないと思います。

なんとなく良さげで株価の上げ具合が良いということでとりあえず買っていた個人投資家が9割だと雰囲気で感じます。

 

日本株ならまだしも外国株の決算書は読み込むのは個人投資家でも難しいというかめんどくさいです。

どうしても、日本企業の業績を見るよりもかなり粗く、表面の数字しか見えないことがほとんどです。

結局、不正会計や粉飾決算という疑惑が出てきて無事だった企業はほぼないので、あまり良い結末にはならないと思います。

 

 

最近の相場では、ペニー株(株価が低い、業績がわけわかめのボロ株)や聞いたことない中国株が勢いよく株価が上がる傾向が強く、仕手株のような動きになっています。

上がっている株に投資することで効率良く資金を増やすことができるのは魅力的ですが、その分、値動きが激しく、仕手株となる確率が高いです。

 

今の相場だと大型株や中堅株は株価があまり動かないため、小株で利ざやを稼ぐ動きが活発になっています。

個人的な予想としては、しばらくしたら何かしらの大きな動きで今のような相場はなくなると思っています。

 

2018年の1月、2月頃の仮想通貨でもビットコイン、有名なアルトコインではなく、知名度のない草コインと呼ばれる価値もなにもよくわからないコインのトレードが盛んになり、その後はすっかりしぼんでしまった動きがありました。

今の米国市場は、その時と同じような雰囲気となっています。

今後の株価の動き、金融緩和の状況はわかりませんが、たぶんしぼんでいくのではないかと勝手に予測しています。

 

そんじゃ、また明日。