
佐藤 祐(さとう ゆう)です。(@TSUMITATE_NISA)
株価が順調に上がっていくと買い増ししてさらに利益を増やしたいと思うのが普通ですが、ここに大きな落とし穴があります。
『株価暴落でナンピン買いするのはおやめなさい』という記事を書きましたが、これは株価爆上げでも言えることです。
株価が上昇している時に買うというのは流れに乗ることですが、同時にイナゴになることでもあります。
あなたがイナゴのように上昇している株に飛び乗る前にすでにその株を買っている人がいます。
その人にとって後から自分が買った株を買う人間は株価を上げる「養分」なのです。
別に、養分だからダメとは言いませんが、イナゴのように考えなしに株に飛びつくのは危険です。
目次
ナンピン買いは養分
例を出せば米国株のアマゾンでは、多くの人がすでに高いアマゾンの株にさらにのっかっていきました。
まるでイナゴのようにわんさかと集まったのです。
僕はアマゾンの株を買う気にはなれませんでした。
傍から見ればアマゾンの株価は高すぎます。

アマゾンの株価は12月31日時点で1501ドルです。
1ドルあたり110円で換算すると1株16万5000円です。
米国株は1株から買えますが、1株16万5000円は高すぎるのではないでしょうか?
他の米国株を見てもアマゾンほど高い株はありません。ケタが1つ違うのです。
PERは237.65倍、 PBRが26.24倍なので明らかに割高であることがわかります。
※一般的にPERは15倍以下だと割安、PBRは1倍以下だと割安と判断されます。業種によってはこの基準が変わる場合もあります。
2018年9月5日に2050ドルの高値を記録してから夏に群がったイナゴを振り落とすがごとく株価は下落しています。
春から夏にかけての上昇相場で多く人がアマゾンに大きな期待をして飛び乗ったはずです。
2018年になってアマゾンやアップル、Googleなどの「GAFA」という頭文字をとった用語も現れ、このような株は世界を制するすごい企業として多くの人に紹介されました。
アマゾンはすごい!という周りの声を聞いてアマゾンに投資して含み損でいる投資家も多いはずです。
株価上昇の波に乗るナンピン買いはあまり批判されませんが、自分がその株に飛びついたときが高値であったということはザラにあります。
特にPERが高いハイテク、グロース株は人気や期待によって株価が大きく左右されます。
なので、風向きが変わればすぐに株価も変化していきます。
安易な飛び乗りはダメ
自分自身で企業を調べて将来の成長を見込めると判断した株であれば大丈夫です。
しかし、安易な考えで今人気がある、上がり続けているという表面だけで判断して買うのは危険です。
その場合、株価が下落すると狼狽し、塩漬けになる可能性があります。
自分自身で確信がないままに投資すると損をするし、メンタルもやられます。
安易に株価が上がっている株に飛び乗ることは辞めた方がいいです。
株式投資をしている人のなかには「買え~!!」と買いをゴリ押しする人がいますが、買うかどうかは自分自身でじっくり考えて決めましょう。
買って損しても誰もその損を補填してくれません。
買いを推奨しているが言っているのはすべてポジショントークです。
僕もポジショントークです。