
佐藤 祐(さとう ゆう)です。(@TSUMITATE_NISA)
この日本においても、世界においてもほとんどの国で資本主義経済が採用されており、社会主義国であっても資本主義経済を導入している国が多いので、実質的に世界は資本主義で回っています。
この資本主義社会では、資産を持っている人間が強者であり、資産を持たない人間は弱者です。
あくまでも経済的な弱者と強者という分け方になっていますが、現実問題として資本を持っているかいないか、お金を持っているかいないかで人生は大きく変わります。
目次
資本主義の圧倒的な格差
資本主義社会では、資産を持っている人と持っていない人の格差はどんどん広がる仕組みになっています。
フランスの経済学者である、トマ・ピケティは著書『21世紀の資本』で格差の広がる現代社会の動きを「R>G」という不等式で表しました。
資本からの利益率がRで、経済成長率がGを表しています。
利益率と成長率はどちらも成長していくのですが、利益率のほうが経済成長率よりも伸びることを表しています。
つまり、Rは株式などの資産の伸びを表しており、Gは賃金などの労働対価を表しているのです。
ということは、株式などの資産の増えるスピードと賃金の上がるスピードでは株式などの資産のほうが増えるスピードが早いということです。
これは、頑張って働いて賃金を上げるよりも何もせずに資産を持っている人のほうがどんどん豊かになることを示しているのです。
例えば、株式投資に1億円ぶっ込んでいる人がいるとしましょう。
その人の持っている株式は配当利回り3パーセントとすると、単純に計算すれば、何もしなくても年に300万円のお金を手に入れることができます。
さらに、株価が上がれば資産の価値が上がるため、どんどんお金が増えます。
また。何もせずに手に入れた300万円のお金をさらに株式投資にぶち込めばどんどんお金を増やすこともできます。
一方で、株式を保有せずに働いている人は働いた分のお金しか手に入りません。
1年間働いて300万円を手に入れることは楽なことではないのです。
それでも、株式などの資産を持っている人は何もせずともお金が入ってくるばかりかどんどんお金が増えていきます。
これが資本主義での格差の原因となっています。
簡単に言えば、持っている人間はますます豊かになり、持っていない人間はますます貧しくなるのです。
この現象は新約聖書の言葉のなかにもあるくらいで、「マタイの法則」とも呼ばれています。
格差社会と言われている現代では、政治体制を変えて社会主義にしない限りは、格差はどんどん広がるようになっています。それが今の資本主義経済なのです。
資本主義で生き残る術
幸いにも、株式などの資産はお金持ちしか持ってはいけないなどという規則はないので、持とうと思えば誰でも持てるようになっています。
しかし、現実問題として株式投資するにはお金が必要であり、株式投資をするために証券会社の口座を開設する必要もあります。
残念なことにほとんどの人はこういったことをしないので、格差は広まるばかりです。
現実的に考えて、いくら社会や政治のせいにして文句を言っても現実は何も変わらないものです。
自分で何かしら行動を起こさなければ、人生は何も変わりません。