NISA(ニーサ)の買い付けランキングを見れば個人投資家が何を買っているのか分かる

佐藤 祐(さとう ゆう)です。(@TSUMITATE_NISA

少額非課税制度のNISA(ニーサ)ってあるじゃないですか。

SBI証券のホームページでは週間の買い付け金額や出来高のランキングを発表していて、どの銘柄がどれくらい買われているのかを知ることができます。

そのなかでも非課税のNISAでは、個人投資家がどんな銘柄を買っているのかがよくわかる指標として使うことができ、個人投資家は今どんな銘柄に注目して売買しているのかを知ることができます。

目次

NISAでヤバそうな銘柄が買われてて草

出典:SBI証券ホームページ

↑こちらはNISAの2019年2月18日から2月22日の5日間の週間買い付けランキングです。

ランキングを見ればわかる人はわかるんですが、ヤバそうな銘柄が多いんですよね笑。

 

1位の「アンジェス」というのはバイオ株であり、遺伝子治療薬の開発をしています。

2月21日の新聞などでは、遺伝子治療薬が国内で初めて承認されたことで大きくピックアップされており、この発表でかなりの株が買われているようです。

 

4位の「すかいらーく」は優待コストが原因で減益と減配するという本末転倒により株価が下落してしまいまいした。

 

5位の「日産自動車」はカルロス・ゴーンの逮捕、ルノーやフランスとの提携問題などでゴタゴタしています。

 

6位の「ライザップ」はM&A(買収)によりグループの規模をどんどん大きくしましたが、本業に関係のなさそうな企業も次々と買収したことで、それがグループの足を引っ張り、黒字から赤字に転落するというヘマをしています。

 

7位の「レオパレス21」は違法建築により、居住者が3月末までに強制引っ越しになったりと揉めに揉めています。

 

9位のサンバイオはバイオ株であり、一時は12,000円近くまで高騰していた株価が治験の結果が思わしくなかったことが原因で2,000円台まで暴落しました。

 

NISAの買い付けランキングを見るといわく付きの銘柄を買っている個人投資家が結構いることがわかります。

個人投資家のすべてがランキング上位にあがっている銘柄を買っているわけではありませんが、個人投資家の傾向としてはかなりリスクの高い銘柄を買っているように思えます。

 

ランキングにあがっている銘柄の多くは、キャピタルゲインが大きく狙えるリスクが高い銘柄や不祥事などの問題が発覚したことで大きく株価を下げた株という特徴があります。

前者は、株価の値上がりによる利ざやで大きく儲けようとしており、後者は大きく株価を下げたあとのリバウンドを狙っていると考えられ、リスクのある取引です。

 

出典:SBI証券ホームページ

↑こちらは同じ期間のジュニアNISAの週間買い付けランキングです。

ジュニアNISAは未成年(0~19歳)を対象に、年間80万円分の非課税投資枠から得られた譲渡益、分配金・配当金に対して、税金が非課税になります。

親権者である親が取引主体者となり、子どもに変わって取引する制度です。

ジュニアNISAは原則18歳まで払出不可である以外は普通のNISAとだいたい同じ感じです。

 

ジュニアNISAでは、NISAよりも比較的リスクの低い銘柄が取引されている傾向がありますが、7位に「アンジェス」がランクインしていることから子どもの枠を使って高いリスクの取引を行っている親がいることがわかります笑

ジュニアNISAでは、優待目当ての買いが多いようですね。

個人的には、9位のKDDIが安定した配当株なのでこういった銘柄を買うのが良いと思うのですが、みなさんはどうでしょうか?



もう少しリスクを抑えた方がいいと思う

NISAで買われている銘柄ランキングを見ると、リスキーな投資を好んで行っている人が多いと感じますね。

日本人はあまりリスクを取らなそうな感じがしますが、違うのでしょうか?

株式投資をしている人は平均的な日本人よりもリスクを取るということなんでしょうね。

 

そうは言っても、NISAで買われている銘柄を見ると、ええええ!!!って思ってしまうので、もうちょい安パイな銘柄を選んだ方が良いんじゃないのか?と思います。

ランキング上位にあがっている銘柄ばかり取引してたらNISAの枠がすぐなくなってしまいそうですね。

たぶん、NISAで短期売買して、NISAの枠が終わったら普通に一般の口座のほうで取引する人が多いと考えられます。

 

つまり、NISAでランキング上位の銘柄を買っている人にとっては、NISAは非課税でお得な枠程度の扱いだと考えられます。

NISAの使い方は人それぞれで自由ですが、どんな株を買っているのかを見ると何だか心配になってきます。

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