佐藤 祐(さとう ゆう)です。(@TSUMITATE_NISA)
ソフトバンク(9434)の株価がついに、IPO公募価格の1,500円を突破しました。

2018年12月19日に東証1部に上場したソフトバンクですが、初値1,467円というまさかの公募価格割れでスタートし、その後は1,100台後半まで下がってしまい、公募価格の1,500を上回ることはないと言われていました。
その後も、ソフトバンクの株価はしばらく低いところで停滞していましたが、夏に入ってから株価が上昇し始め、現時点の株価に至っています。
目次
株価上昇の要因は?
株価が上昇した要因は3つあります。
・配当の増配
・ヤフーの子会社化
・ソフトバンクグループの4半期営業利益1兆円突破
この3つが株価上昇の主な要因になったと考えられます。
配当の増配
ソフトバンクは上場時に一株あたり75円の配当を出すということで、公募価格の1,500円で換算すると、配当利回り5%の高配当として話題になりました。
その配当も、一株あたり85円に上がったので、配当利回りは5%後半という高配当になっています。
ヤフーの子会社化
ソフトバンク(9434)は今年の6月にヤフー(4689)を子会社しています。
ヤフーもソフトバンク系列の企業で、東証1部に上場している企業です。
ソフトバンクの子会社とすることで、経営の合理化を図っているということで、こちらも株価上昇の要因となっていると考えられます。
ソフトバンクグループの4半期営業利益1兆円突破
親会社のソフトバンクグループが8月7日に発表した決算では1兆1,217億円の利益ということで、話題になりました。
詳しくは決算の報告書に書いてあります。
「親会社の所有者に帰属する純利益 」という欄が話題になっている営業利益1兆円超えの箇所です。
いろいろと材料があって飽きないソフトバンク
ソフトバンクの特徴としては、親会社をメインに様々な事業を展開し、他社とは違ったビジネス展開をしているため、様々な材料があります。
ソフトバンクの通信事業をみても、ドコモ、KDDIとは独自の戦略をとっており、他社との差別化が行われています。
日本国内には、ソフトバンクにあまり良いイメージをもっていない人が一定数いるようですが、ソフトバンクのこれまでの流れを見れば、悪くないと考えるのが普通ではないでしょうか?
親会社のソフトバンクグループはすでに通信事業でなく、「投資ファンド」の企業として動いているので、通信事業のソフトバンク(9434)と投資ファンドのソフトバンクグループ(9984)は別のものであると考えてもらえれば大丈夫です。
今後の株価はどうなるのか?
ソフトバンクの株価は今後さらに上がると思われますが、時価総額を考えても大きな値上がりはあまりないと考えています。
上がるとしても時間がかかります。
今後の通信事業の展開としては、楽天の参戦、5G通信への移行などのイベントが控えています。
そういったなかで、ソフトバンクが優位にたてるかどうかがポイントになると思われます。
そんじゃ、また明日。