【配当金洗脳】高配当株投資は資金がいっぱいないと大して資産増えないからね

佐藤 祐(さとう ゆう)です。(@TSUMITATE_NISA

高配当株投資をおすすめしている人の特徴として、「多額の資金がある」「入金力がある」という特徴があげられます。

 

バフェット太郎の秘密のポートフォリオ【米連続増配高配当株・配当再投資戦略】

三菱サラリーマンが株式投資でセミリタイア目指してみた

不良中年正 直者(なおびと)の米国株(アメリカ株)投資でアーリーリタイア

上記のお三方は配当株投資の重鎮としてメディアなどに取り上げられています。

 

配当株投資においては、特に「入金力」が重要となります。

バフェット太郎さんは、ブログの収益があり、月60万円を株に投資しており、三菱サラリーマンさんは、すでに退職したもののサラリーマン時代には給料の8割を投資に回しています。

正直者さんについては、よくわかりませんが、お金を稼いで多額の資金を配当株にぶっこんでいることは間違いありません。

目次

配当株投資の現実

高配当株に投資すれば、配当金がもらえ、それを再投資していけば資産が増えていくというのが高配当株投資の理論ですが、実際には配当金なんて大した額にならないため、配当金だけでは全然足りません。

配当金によるキャッシュマシーンを作るためには、配当株に多額の資金をぶち込む必要があります。

高配当株投資は、配当金ではなく、配当株へどれだけ資金をぶっ込めるかが重要なのです。

▲こちらの表は、マネックス証券で買ってあるコカコーラとAT&Tの配当履歴でございます。

どちらも日本円で10万円分くらいで買ったのですが、高配当株の代表的な銘柄であるAT&Tに10万円分投資すると、だいたい1,500円くらいの配当が1回にもらえます。

 

米国株は年4回の配当があるので、一年でもらえるのは6,000円分くらいです。

しかし、ここから譲渡代金所得税、譲渡損益住民税が引かれます。

米国株の配当にかかる税金についてはモトリーフールの記事をご覧下さい▼

米国株の配当における税金の二重課税とは?外国税額控除をうまく活用する方法

 

なんにせよ、20.315%は税金でもってかれるため、だいたい4,800円が取り分となります。

 

10万円分買ったAT&Tが年間で4,800円の配当金がもらえるということを考えると、ちょっと少ないのではないかと思うでしょう。

年間300万円の配当金を得るには6,250万円ほどをAT&T株にフルインベストすればもらえることになります。

 

つまり、高配当株による配当金である程度の配当を得るには数千万円の資金を株にぶっ込む必要があります。

若年層、低資産層の資産形成には向いていないのでは?

高配当株は基本的に配当がメインであり、株価の上昇によるキャピタルゲインはほとんど期待されていません。

 

高配当株の株価が下落した場合、株価が反発して上昇することはあまり重要ではなく、配当を継続的に出すことができるかどうかが焦点となります。

 

株価が下落して評価額が下がれば、いくら配当金が出ても焼け石に水状態になることは普通にありえます。

現に、最近タバコ株投資を始めた投資家はこのワナにハマっています。

タバコ株に搾取される投資家 GEとともに生きる

集中投資した欲豚の末路 GEとともに生きる

 

僕が投資していたコカコーラとAT&Tは投資したときよりも株価が上昇しているので、大丈夫でしたが、タバコ株に投資した投資家は含み損を抱えるはめになっています。

 

高配当株投資においての欠点としては、資産をこれから増やしていくことを目的にしている人にとっては、微妙な投資なのです。

配当株投資において重要なのは、高配当かどうかではなく、「入金力」です。

 

グロース株投資においても「入金力」は必要となりますが、キャピタルゲインによる評価額の上昇は高配当株よりも高く、資産をこれから増やしていくためには成長株、つまりキャピタルゲインによる利益を狙うことが求められると考えています。

 

ここまでいろいろと書いてきましたが、僕が主張したいことは「高配当株投資は思っているよりも資産は増えない」ということです。

 

高配当株に投資するのであれば、資金が5,000万円まで増えてきて配当金がある程度入ってくることが見込めるくらいお金を増やした時がいいんじゃないでしょうか?

 

お金の少ない若年層、低資産層には高配当株投資は向いていないと考えています。

つまり、お金を稼ぐ力が重要ってことですね。

 

そんじゃ、また明日。