佐藤 祐(さとう ゆう)です。(@TSUMITATE_NISA)
この記事では、主にツイッターやブログなどで流れている情報について書いていきます。
株式投資の情報をツイッターで集めるというか見る人は結構いると思います。
フォロワーが多い人とか自分の投資している銘柄をゴリ押しというかそればかりについて話す人とかいるじゃないですか。
個人的には、そういう情報は話半分程度にしておいて真に受けないほうがいいと思っています。
そういうやり方、考え方があるんだな程度でいいはずです。
目次
条件も目指すものもすべてが違う
まず、投資の環境が人によって様々です。
月に50万円株に投資できる人もいれば、月に5万円が精いっぱいの人もいるし、収入の多い少ない、元々の手持ち資金の違いなどで投資する額が違います。
また、何のために株を買っているのか?という目的もそれぞれ違うものを持っているはずです。
最近少しずつ話題が増えてきたFIRE(Financial、Independence、Retire、Earlyの頭文字を取っている)を目的に投資している人、使っていない現金を有効に運用する目的で投資している人、何となくやったほうがいいと思って投資している人などなど複数の目的が存在しています。
つまり、投資する条件の違い、投資する目的の違いでその人に合うやり方や取るべきやり方が違うはずだと言いたいのです。
例を出すと、インデックス投資をするとします。
このインデックス投資に毎月100万円投資する人と毎月5万円投資する人がいるとします。
年率のリターンが数%で投資の年月が長くなればなるほど複利のおかげで大きく増えることになる(理論的にはそうなる、実際は年ごとにリターンが違うのでならして数%程度とします)と思います。
そうすると、想定利回り(年率)を5%で20年間投資したという条件で、毎月5万円投資する人は、元本は1200万円、運用収益が855.2万円で最終積立金額が20,551,683円となります。
一方で毎月100万円投資する人は、元本は24,000万円、運用収益が17103.4万円で最終積立金額が411,033,669円となります。
※シミュレーションは金融庁の資産運用シミュレーションを使いました。
毎月5万円を20年間積み立てる人でこれくらいのリターンでいいという人はそれでいいですが、20年間で5000万円にしたいという人にとってはインデックス投資のリターンでは足りません。(運がものすごく良くてリターンがすごければ可能、しかし可能性はかなり低い)
そのため、インデックス投資ではなく個別株で大きくリターンを狙う人もいれば、特定の指数にレバレッジをかけたものに投資する人も現れます。
毎月100万円を20年間積み立てる人では、投資する元本が大きく、リターンもそれに合わせて増えるため、増える額はかなり大きいです。
最終積立金額は4億円を超えるのでこれでいいという人はこれでいいし、さらにリターンを増やしたい人は個別株でもその他の投資でさらにリスクをとってリターンを増やすことになります。
現実的には、リスクを取るとその分評価額が動くし、リスクを大きく取らなくてもある程度の額を増やすことができるので大きいリスクを取る必要性はないと考える人が多いです。
つまり、投資する人の投資出来る額や目的とする額で投資は変わるということです。
みんながみんな同じ額を投資するわけではないし、目的とする額も違います。
それを考慮せずに、他の人の投資に影響されることは投資するうえで大きなズレとなるはずです。
もちろん、投資できる額や目標金額などがとても近く、投資手法も合う人であれば参考になると思いますが、そうした人はそう多くはないでしょう。
どの程度の額を投資に使うのか?どの程度の期間でどれくらいのリターンを得たいのか?どの程度までリスクを取れるのか?これは投資する人によって違うはずです。
これを考慮せずに同じ投資をするのは危険です。
同じ投資環境や目的なんてそうそうない
これまでの話を踏まえた上で、投資するのであれば自分に合う投資を見つけることが重要になります。
インフルエンサーや声の大きい人の傾向として投資での運用額が数千万や数億ある場合が多く、そうした人の投資をマネしたり影響されるのは、はたして投資にメリットがあるのかということを考えたほうがいいというのが僕の主張です。
また、インフルエンサーや声の大きい人の傾向として調子の良いことを言ったり、断言した言い方をする、特定の銘柄について称賛、良い面を取り上げる傾向があり、無責任で客観性が乏しいものがあります。
もちろん、そうした人に影響されて同じ投資手法や銘柄を買った結果、お金を溶かしてもそれは自分の責任になります。
そう考えると、インフルエンサーや声の大きい人の意見は自分自身の投資にとって良い影響を与えるどころではなく、むしろ悪い影響になりえると思います。
自分自身の投資できる額、取れるリスク、目標とする額を考えれば、自分に合う投資は他の誰かとは違うものになるはずです。
他の人の意見、やり方を無視するとか参考にするなとは言いませんが、あくまでも1つの情報として捉えるべきだと思います。
そんじゃ、また明日。