佐藤 祐(さとう ゆう)です。(@TSUMITATE_NISA)
東証再編の動きがすでに始まっており、東証一部の基準が見直されることがほぼ決まっています。
これによって東証一部から降格する企業も出てくると予想され、2200社以上ある一部上場企業は約半数の1080社程度が基準とされている時価総額500億円以上から漏れ、降格することが予想されています。
日本全体で東証一部に上場している大企業は日本にある企業のわずか0.02%とかなりの狭き門ですが、この門がさらに狭くなることになります。
そのため、現在の一部上場企業が再編された場合、約半分の企業が降格となり、一部上場企業は0.01%になります。
ただでさえ、1%の狭き門に入ることでも難しいのに、0.01%というかなり狭い門に就活生は入ることができるのだろうか?
大学を卒業する人の人数はだいたい50万人程度なので、今まで一部上場企業に就職できる人はだいたい1万人程度となり、一部再編となれば、5000人程度となります。
大企業の定義はどうなのか?と思う人もいるので補足すると、総務省が公開している「平成26年経済センサス-基礎調査」では国内382.0万事業者のうち、中小企業者数は380.9万事業者と、全体の99.7%を占めています。
つまり、中小企業で99.7%を全体で占めており、それ以外を大企業とすると0.03%なのでだいたい東証一部上場企業イコール大企業という割合となります。
だいたい0.01%ちょいが大企業ということですね。
人手不足でも大企業の採用は変わらない

就活生にとっては残念なことですが、人手不足って言われているから大企業に今は入りやすいと思って就活で余裕をかましているかもしれませんが、大企業に就職できる難易度は好景気でも不景気でも人手不足でも大して変わりません。
人手不足になると中小企業では、採用したくても採用できなかったりして新卒採用に苦労するのですが、大企業であれば、どんな時代でも就活生が勝手に群がってくるので、採用にあまり困りません。
エントリーシートがいっぱい来るので、それで振り分けて、筆記試験、面接などをやって採用するという感じでやればいいので、人手不足だろうがなんだろうが関係なくバッサバッサと採用を進めます。
マイナビとかのデータを見ればわかるのですが、大企業の採用する人数は増えずにだいたい横ばいです。
最近では、大企業でも早期退職を募ったり、リストラしたりするので、むしろどんどん減らしていることもあります。
一方で、中小企業では、景気が回復し、人手不足になる企業が多く、採用枠を増やしている企業が多く、中小企業では人手不足も相まって、就職しやすい環境になっています。

アベノミクスで景気良いし、人手不足だから大企業なんて楽勝でしょ!
なんて感じで、就活に挑んで内定が取れないという就活生も結構いるので、就活生のみなさんは、気を抜かずにしっかりと企業に対して真摯に向き合うことをおすすめします。

いくら人手不足だからってダメなや奴はダメなんだよな~