佐藤 祐(さとう ゆう)です。(@TSUMITATE_NISA)
2019年10月から消費税が8%から10%に引き上げる予定になっています。
実際に増税されるかどうかはわかりませんが、法律でそうなっているし、三党合意でそう決めたので上がるでしょう。
目次
需要が高まる金
そんななか、ひそかに金地金(ゴールド)が買われているのはご存じでしょうか?
※金地金というのは、金塊のことです。金の取引がしやすいように加工してあるゴールドのことを指します。

金というものは、普遍的な価値を持っており、世界中どこでも価値がある資産として、特に中国やヨーロッパでは、好まれる資産です。
ゴールドは、昔から資産としての価値があり、日本でも過去には「金本位制」といって日本円の価値を金で保障していた時代もありました。
※1円の兌換紙幣は金0.75グラムと交換でき、金と交換できる価値を持つお金として日本は円の価値を維持していました。
今は、変動制為替相場といって、国のパワーバランスで日本円の価値は決まっています。
そんな感じで、昔から価値のあるものとして使われてきた金が最近、日本でよく買われています。
なぜ、金が買われているのでしょうか?
理由は、「消費税の増税」です。
では、いったい消費税の増税と金のどこに関係があるのでしょうか?
実は、金というものは、売るときに売った金額にプラスして消費税分がプラスされて、お金として戻って来ます。
つまり、増税する前と増税後に違いがあるのです。
さらに、わかりやすく説明すると、金を買うときは、「金の価格+消費税」を払います。
例えば、金を1000円分買ったとすると、消費税分も入れて、1080円払うことになります。
そして、1000円分の金を売る時は、1000円にプラスして消費税分8%が追加されて、お金をもらうことができます。
つまり、1000円分の金を売ると、1080円もらえるということです。
これは、消費税が増税する前の段階です。
これが増税後には、1000円分に消費税分10%がプラスされるので、1100円でお金が戻って来ます。
もうおわかりだと思うのですが、消費税が増税する前に買って、増税後に売れば、消費税2%分儲かるんですよね。普通に考えれば。
このように、消費税増税を見越して、金を買う人が最近増えています。
増税分で本当に儲けられるのか?
普通に考えれば、増税分の2%儲けられると考えますが、実際には、そんなに儲かる手法ではありません。
金の価格は毎日変動しており、増税前に買っても、増税後に金の価格が落ちていれば、差額分の儲けが消える可能性があります。
また、増税直後に売る人が多ければ、金の価格が落ちることが予想されるので、あまり期待するような儲けはなさそうですね。
消費税の差で儲けるには相当な量の金を買う必要もあるでしょうし、普通の人がやる意味はありそうにもないです。
それでも、増税前と増税後は消費税のプラス分が増えるので、金の取引が活発になることは間違いありません。
近年では、金の密輸が急増しているというニュースもあるので金の密輸も消費税に関係していることはほぼ間違いありません。
※金の密輸は違法です。
今後、金の価格がどう動くのか楽しみですね。
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