カルロス・ゴーンは一体なにをしたのか?今までの出来事をわかりやすく簡単にまとめてみた

佐藤 祐(さとう ゆう)です。(@TSUMITATE_NISA

カルロス・ゴーン前日産会長が、2019年4月9日にYouTubeでメッセージを出しました。

ゴーン氏は動画で自分が無実であり、報道されていることは事実無根であることや日産と日本を愛しているという内容のメッセージを動画で出しています。

目次

カルロス・ゴーンの逮捕理由とは?

①最初の逮捕は日産において開示されるゴーン自身の役員報酬額を少なくするため、2010年から2014年の役員報酬を、実際の報酬額よりも少なく見せかけた額を有価証券報告書に記載していたとして、東京地検特捜部により金融商品取引法違反容疑で逮捕されています。これが2018年11月19日の出来事です。

実際には90億円を超える報酬をもらっていたのですが、記載では40億円ほどの報酬をもらっているとしており、約50億円分の記載をしていませんでした。

記載しないことによって、払う税金が少なくなるという手法をとったと考えられます。

 

②2回目の逮捕は、2018年12月10日に金融商品取引法違反の疑いで逮捕されています。

これは、2018年3月までの直近3年間の有価証券報告書に報酬を実際よりも少ない額を記載したことが理由で逮捕されています。

 

③3回目の逮捕は、2018年12月21日に私的な損失を日産に負担させ、損害を与えたとして、特別背任の疑いで逮捕しています。

これは、ゴーン氏が金融取引で被った損失を日産の損失として移転させたことが理由とされています。

ゴーン氏はこの3回の逮捕によって108日間拘留されることになりました。

その後釈放されたのですが、4回目の逮捕がありましたね。

 

④4回目の逮捕は、2019年4月4日に中東オマーンの販売代理店側に支出された日産の資金の一部を不正に流用した疑いで特別背任の疑いで逮捕されました。

4月11日に記者会見をする予定だったので、記者会見をすると発表してすぐに逮捕されてしまいました。

これまで合計4回の逮捕で最初に逮捕されてからすでに半年近く経っています。

 

①2018年11月19日、金融商品取引法違反の疑いで逮捕。

②2018年12月10日、金融商品取引法違反の疑いで逮捕

③2018年12月21日、特別背任の疑いで逮捕。

④2019年4月4日、特別背任の疑いで逮捕。

 

おおまかに分けると、1回目と2回目は少なく書類に記載したことが理由で逮捕されており、3回目と4回目は日産のお金を不正に使ったことが理由となっています。

これまでの逮捕では、すべてお金に関する罪で逮捕されていることから、お金にがめついとか強欲とか言われているのでしょうね。


ゴーン氏は本当にやったのか?

これまで4回逮捕されていますが、ゴーン氏は容疑を認めていないので、本当にやったかどうかは実のところハッキリわかりません。

 

ニュースや報道ではいろいろと問題となる行為が出てきているのですが、本当にやっているのであれば、すでに決着が着くところですが、逮捕して拘留からの再逮捕というループをしていることから、まだまだ決着着きそうにありません。

 

検察としては、ゴーン氏が自分で罪を認める供述をしなければ、有罪にすることが難しいのかもしれません。

日本の司法では、自ら罪を認める供述をしたという証拠が一番の証拠なので、ゴーン氏がこのまま罪を認めず、黙秘するのであれば、ずっと同じことを繰り返すことになりそうです。

 

ニュースや報道では、いろいろとあら探しして、掘りまくっていますが、実際にゴーン氏がやったかどうかは僕は見ていないのでわかりません。

なんだか、みんなしてゴーン氏を悪い奴にしてとにかく有罪にしてしまおう!っていう雰囲気を作っている感じではないでしょうか?

裁判ですべてが決まる

やったにしろやってないにしろ、裁判をすれば、有罪か無罪かが出るので裁判をすればいいと思うのですが、現状ではゴーン氏が自ら罪を認める供述をしないのであれば、もしかしたら無罪になることもかもしれません。

 

検察側としては、ゴーン氏が自供しないと、証拠が足りず、十分に有罪まで持ち込めないと考えているかもしれません。

つまり、現在の段階ではまだ十分に有罪にできるまできていないということです。

 

なんとか裁判官が有罪と判断するくらいの証拠を必死で集めており、そのためにはゴーン氏の自供が必要であるというところが現在の段階ではないかと個人的に考えています。

4回も逮捕したり、拘留したりといろいろやっていますが、ゴーン氏が認めない限りなかなか前に進まないと思います。