
佐藤 祐(さとう ゆう)です。(@TSUMITATE_NISA)
アップルの株価が予想以上に悪い業績によって暴落してしまいました。
1月4日現在の株価は142.19ドルでマイナス9.96パーセントの下げを記録しています。
原因はアメリカと中国の貿易戦争によって中国でのアップル製品の不買運動や中華圏でのアップル製品が売れないことが原因です。
【米国株急反落、「アップルショック」の衝撃】 ダウ660ドル安、弱い米製造業指標も影響 : https://t.co/RBQZgW1wfh #東洋経済オンライン
— 東洋経済オンライン (@Toyokeizai) 2019年1月3日
アップルの売り上げが落ちただけでなく、アメリカの景気指数も下がっており、今後の株価はアップルだけでなく、他の企業にも波及してくるはずです。
ちょっとまて、マジでやばいぞ(笑) pic.twitter.com/dSvy7A361l
— 広瀬隆雄 (@hirosetakao) 2019年1月3日
アップルの適正価格はいくらなのか?
アップルはGAFAとかFANGというくくりでアメリカの巨大IT企業の一角を担っています。
そのため、2016年頃から始まったハイテク株ファイヤーによってアップルの株価もうなぎ登りでした。

↑こちらの株価推移を見れば2016年中頃くらいからアップルがアップルパイになっているのがわかります。
こんな感じで株価が上がると「ウォー!!アップルスゲェ!!」みたいな感じになってアップルの株を買いたくなる人もたくさん出てくるはずです。
株価がどんどん上がっていると自分も買いたいし、乗り遅れて利益を得る機会を見逃してしまうかもしれないからです。
特に、「GAFA」を四騎士に例えたり、世界を変えた企業ってことで2018年はかなりアップルスゲェ!を押し出していたので、アップルの株を買っていた人は多いです。
バフェットもお気に入りのハイテク株だし、「バフェットも買ってるアップルなら大丈夫じゃろ!」みたいな感じで安心感を抱いて買った人もいます。
2018年の10月3日の233.47ドルをピークに三ヶ月で142.19ドルまで下がってしまったアップルに失望している投資家も多いです。
「iPhoneが売れないだけでなんでこんなに株価が下がるんだ!!」と不満な人もいるはずです。
アップルはiPhoneがメインですが、デジタルコンテンツやアプリも事業展開しています。
特にiPhoneはアプリをインストールするときにApp Store(アップルストア)からインストールするので、ここからの収益もたくさんあります。
しかし、アップルと言えば、やはりiPhoneが代表的な存在なのでiPhoneが売れないとなると投資家の気持ち的には弱気になってしまいます。
今後のアップルの株価はハイテクバブルが始める前の100ドル前後くらいが適正価格なのではないかと僕は勝手に予想しています。
リーマンショックのような大不況が来るのであれば、さらに下がりますが、アップルに対するエフェクトがはがれて本来の価値に株価が収束するのであれば、100ドルくらいが適正ではないかと思われます。
しかし、アップルのPERが11.84倍なので以外と割安なのではないかという考えもできます。
PERは株が割安か割高かを示す指標であり、一般的に15倍以下で割安と判断されます。
もちろん、15倍以下だから絶対に安いというわけではなく、産業や業種によっては基準が変わります。
他のGAFAのPERではアルファベットが55.61倍、アマゾンが237.39倍、フェイスブックが24.00倍なのでアップルの株価はまあまあ安いという値を示していますね。
異常に高騰していた株価も最近の弱気相場で適正価格に戻る方向へ進んでいます。
それでも、いくら指数が割安と示していてもみんながみんな指数を頼りに投資しているわけではありません。
多くの人はなんとなく良さそう、何となく上がりそうという雰囲気で投資しているのが実情です。
日本で株式投資がギャンブルと言われる由縁は、こういったところからも来ているのではないでしょうか。
アップルの株価はよほどの良い材料が出ない限り、あまり上がらないと予想しています。