佐藤 祐(さとう ゆう)です。(@TSUMITATE_NISA)
2019/01/25のニュースでマイクロソフト社が提供している検索エンジンの「Bing」が中国国内で一時使えないという報道がありました。
現在は復活していて使えるそうですが、アメリカ企業の検索エンジンが中国から追い出されるのは時間の問題かもしれません。
目次
検閲されるインターネット

中国国内では、政府によってインターネットは検閲、監視されています。
中国共産党や指導部の悪口や都合の悪いことを書くと削除され、場合によっては当局に連行されることも普通にあります。
中国国内ではインターネットは国外とのやり取りを規制されており、検索ワードにはNGワードがあり、政府に都合の悪いことは調べられないようにブロックしています。
インターネットを監視する人員が200万人もいる中国ではどのようなささいなことでも見つかってバレてしまうのです。
中国で使われているインターネットのほとんどが中国国内で活動している企業が関わっており、外国の企業は厳しく参入を規制されており、アメリカの企業は参入できない状態が続いています。
都合が悪ければ排除
中国では2010年までグーグルの検索エンジンが使えていましたが、検閲の問題でグーグルは中国から撤退しています。
2018年には、グーグルの上層部で「ドラゴンフライ」と呼ばれる中国の検閲に対応した検索エンジンの開発が秘密で進められていましたが、社員の内部告発により計画は潰れることになりました。
アメリカ企業にとって中国の市場は喉から手が出るほど欲しいのでアメリカ企業もあの手この手で中国に参入しようとしています。
しかし、現在の中国では自分たちの都合でやりたい放題できるので、安心して企業活動できるような環境ではありません。
最近では、カナダ人が逮捕され、死刑判決が出されるなどの中国政府がわざとやっているような事件が多発しています。
中国では、法律や憲法の上に中国共産党が存在しているので、中国共産党のやりたいようにできる仕組みになっています。
中国は発展するのか?
中国は欧米諸国からの経済支援を受けてきましたが、それによって欧米が望んでいる「民主化」が起こると期待されていましたが、結局は経済成長しても経済力を背景に周辺国を圧迫する国になるだけでした。
こういったことから欧米は中国に見切りをつけ、今までの甘々政策を見直すことになっています。
また、中国では1980年から行われてきた一人っ子政策が2016年に緩和されることになりましたが、36年間の間で出生率が大幅に下がり、去年の中国の出生率は1.08くらいです。
この数字は少子化問題になっている日本よりも低く、中国は遅かれ早かれ日本のように少子高齢化が問題になることがすでにわかっています。
人口の抑制をしたことにより、いびつになった人口がさらに少子高齢化に拍車をかける動きになっており、中国の生産労働人口もピークを過ぎて減少していることからも今後中国がさらに発展することは難しく、現在の経済成長率を維持することでやっとのはずです。
今後の中国は、人口の恩恵をこれまでのように受けることができず、多くの不満が国内から噴出することが予想されます。