
佐藤 祐(さとう ゆう)です。(@TSUMITATE_NISA)
ソフトバンクのIPOはブックビルが始まってからの問題が複数起こり、関連する問題も多いことからIPO当選を辞退する人が出ています。
また、SBI証券では当選株数が過小に表示されていたということがわかりました。
現に、僕がSBI証券で600株の申し込みをして当選したのが、当初は200株でしたが、12日の朝にIPOページを見たら600株に当選していました。
ちなみに、野村證券でも200株当選していたのですが、お金を入金したりもろもろの作業に時間がかかり、面倒なので野村の株は辞退しました。
とりあえず、SBI証券の600株が今回のIPOで買うすべてのソフトバンク株です。
※購入意思表示を示して、14日にSBI証券のポートフォリオを確認したところ、600株が12月13日付けで追加されていました。
SBI証券は「本来の当選株よりも過小に伝えてしまった!」と発表していますが、多くの人がIPOでさばけなかった分を上乗せしたのではないか?と感じており、IPOの抽選方法に疑問を感じている人もいます。
SBI証券、顧客に当選株数を過少に伝達-ソフトバンクIPOで
ソフトバンクの新規株式公開(IPO)に関連し、国内主幹事を務めているSBIホールディングス傘下のSBI証券が顧客に過少に当選株数を伝え、訂正していたことが分かった。
同社経営企画部の緒方剛史次長によると、10日午後6時に抽選を実施。その後、当選株数や補欠当選株数を伝えたが、12日未明に訂正し、実際はもっと多く当選していたことを顧客に伝えたという。
緒方氏は、ソフトバンク株の人気がなくキャンセルが相次いだために急きょ当選株数を増やしたのではないかとの観測を否定。エラーの原因や影響を与えた口座数、金額については回答できないとしている。
SBI証は9月末時点で445万口座を保有。ソフトバンクの2兆6500億円規模のIPOでは約1800億円を引き受けており、国内主幹事の1社となっている。
ソフトバンクの広報担当者は、回答を控えるとしている。
出典:https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-12-12/PJM6UW6TTDS101
ソフトバンクのIPOが始まってからまるでIPOの時期を狙ったがごとく、ソフトバンクに関連する問題や話題が出てくるようになっています。
もしかしたら、裏でなにかあるのかも知れません。
目次
エヌビディア売却で株価上昇か?
12月12日に、ソフトバンクがアメリカの半導体製造を行なっているエヌビディアの株を売却するという報道がありました。
ソフトバンク、エヌビディア株を来年売却する計画
ソフトバンクグループは米半導体メーカー、エヌビディアの株価が下落し続けているため、来年の早い時期にも保有する同社株を売却する計画だ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
事情が非公開として匿名を条件に語った関係者によると、ソフトバンクはこの取引で約30億ドル(約3400億円)の利益を得る可能性がある。最終決定には至っておらず、ソフトバンクは持ち株を維持するか、売却を一部にとどめることを選択する可能性もあるという。
ソフトバンクの担当者、およびエヌビディアの担当者はコメントを控えた。
ソフトバンクはエヌビディア株を保有しているが、投資家が持ち株を積み増しながら株価の下落をヘッジできる、いわゆる「カラー取引」を行っている。
米中貿易摩擦のほか半導体メーカーの需要や成長見通しの悪化で、エヌビディア株は10月のピークから48%下落している。関係者によれば、株価急落でソフトバンクは持ち株を手放す方向に傾いたという。
ソフトバンクは2017年前半にエヌビディア株の保有を30億ドルに積み上げ、4位株主となった。持ち株は後にソフトバンクの巨大テクノロジー投資ファンド「ビジョン・ファンド」に移管された。
出典:https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-12-11/PJJYNV6KLVR401?srnd=cojp-v2-domestic
エヌビディアが作っている半導体は主にゲーム機、人工知能などに使われるモノを多く製造しており、仮想通貨に関連する製造も行なっています。
エヌビディアの株価はGAFAやFANGと呼ばれる巨大ハイテク株と並んで大きく株価を上昇させていましたが、最近では最高値から40%以上下げる動きも見せています。
仮想通貨ブームが急速に落ちていき、昨年に最高値200万円以上の値を付けたビットコインも今では30万円台にまで価格が暴落しています。
仮想通貨のマイニングに使われる半導体が全然売れないことも影響しているとされており、エヌビディアの半導体はゲーム機、人工知能に左右されることになっております。
エヌビディアはGPUという半導体を作っていて、半導体製造では世界トップクラスの実力がありますが、株価は市場の予想を上回らないと上がらないので、どれだけ素晴らしいものを作ってもアナリストの予想を上回らないと上がらないグロース株の宿命があります。
2017年から保有していたソフトバンクがここでエヌビディアの株を売却することもソフトバンク上場に何か関連しているのかも知れません。
ソフトバンクの初値予想は?
ソフトバンクのIPO初値予想では、多くの人が意外と強気にプラス予想をしています。
現在の雰囲気からすると公募割れもあり得ますが、過去の大型IPOの経験則からするとソフトバンクのIPOは成功するようです。
やさしいIPO株のはじめ方→1400円 ~ 1700円
https://www.ipokiso.com/company/2018/softbank.html
96tu.kabu→1600円
庶民のIPO→1450円 ~ 1550円
https://ipokabu.net/ipo/9434
IPO大手サイトでも若干の公募割れが予想されていますが、プラスになる可能性も十分にあり得ることがわかります。
感覚としては、どっこいどっこいで上場した後の動きでどちらかに加速すると思われます。
ソフトバンクのIPOは話題性と知名度は抜群なので、プラスに傾けば多くの買いが集まると予想されます。
ソフトバンクは配当利回り5パーセントなので、長期保有する人も多くいると予想されているので、過度な売りはないと予想しています。
国内と海外の機関投資家の需要は国内の個人投資家よりも高く、機関投資家の買いが入るとされています。
また、海外の投資家もソフトバンク上場の情報は入っているはずなので、参加する可能性があるはずです。
日本の株式市場の半数が外国人の取引で占められているので、外国人のソフトバンクへの投資もありえるかもしれません。
また、今回のIPOを辞退している人の多くは、IPO初参加の人も多いので、ソフトバンクの情報に過剰反応している節もあると思われます。
ソフトバンクに対してのイメージは悪いことが先行していますが、どうなるのかは上場してみないとわかりません。
ソフトバンクのIPO成功を祈りながら待ちましょう。
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https://tumitate.net/2018/09/28/saxo-bank/